50年以上連続増配が行われており配当利回り3%〜を超えてきている銘柄「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」。
リーマンショックやコロナショックでも減配どころか株価への影響も小さく、現在も業績を伸ばし続けている優良企業です。
私みそが「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。
強みや弱みを含めて投資の参考になればと思います。
「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」に投資をする時、増配年数が長いから、という理由だけでなんとなく投資をしていないでしょうか。
もちろん上記のことは事実ではありますが、事業内容や業績もしっかり把握しておかないと、いつの間にか減配危機が訪れていたりするから注意をしましょう。
それでは「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」におけるこれまでのデータをみていきますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。
この記事でわかること
「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」の事業内容
株価・配当金・配当利回り推移
売上高・営業利益・純利益推移
キャッシュフロー推移
「ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)」購入タイミング
みその分析まとめ
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目次
基本情報・事業内容の特徴
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業である。医薬品、医療機器・診断、消費者の3部門で構成されている。医薬品、医療機器・診断の部門は合わせて売上高の80%近くを占め、キャッシュフローの大半を占めている。①医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いている。医療機器・診断事業部門では、整形外科、手術器具、視覚ケア、およびいくつかの小さな領域に焦点を当てている。②消費者事業部門は、ベビーケア、美容、口腔ケア、市販薬、および女性の健康に焦点を当てている。地理的には、米国内で総収益の約半分が生み出される。
参考:マネックス証券(銘柄スカウター)
上記の説明で2箇所説明したいと思います。
①もしJNJが医薬品事業部門のみで構成されていたら、長期的に安定して成長することはできなかったでしょう。
他の医薬関連の銘柄を見てみるとわかりやすのですが、新しい医薬品を開発できれば爆発的な利益、できなければ保有特許のジリ貧、つまり特許切れにより企業としての優位性はなくなります。
また、販売した医薬品に問題があれば企業責任を問われてしまいます。
実際に、最近ではアスベスト問題やオピオイドの問題もありましたしね。
②その不安定な売上げを支えているのが消費事業部門です。
この部門は毎日使用する日用品を扱っているため、大きく売上が変動することはありません。
バンドエイドやコンタクトレンズのアキビューもJNJ製品です。
医療機器部門も同じ安定性が高く、JNJは攻めと守りどちらも兼ね備えた企業であることがわかりますね。
配当金推移
きれいな右肩上がりのグラフを描いています。
20年前と比べると分配金は10倍近くなっているので増配の威力は大きいことがわかりますね。
株価と配当利回りの推移
分配金の増加よりも株価の上昇の方が大きいため配当利回りはそこまで高くはありません。
リーマンショックもコロナショックも株価は大きなダメージを受けていないため、ディフェンシブ銘柄の1つと言われています。
短期的な配当金によるインカムは望めませんが、将来的な配当利回りの高さは望めますね。
ただ「高配当」と言えるかは微妙なところになるため、高配当投資家にとっては採用するか否かは判断が分かれると思います。
純粋に銘柄としては優秀ですけどね。
売上高・営業利益・純利益・当期利益・キャッシュフロー 推移
企業の成長性に一番危険とされるのが売上高の減少ですが、JNJはしっかり売上高は積み重なっています。
営業利益もしっかり増えていますね。
※営業利益=本業から得られる利益 純利益=本業以外も含めた利益
また高配当銘柄で注目すべき点がフリーキャッシュフローです。
これがマイナスだと利益がない中、無理に配当金を支出していることになります。
JNJの場合、フリーCFもしっかり増えています。
売上高/利益/CF すべて増加傾向にあるので減配可能性はないですし、企業の成長性もまだまだ望めますね。
【参考】トータルリターン比較(JNJ・VYM・HDV・SPYD・VTI)
2015年SPYDが運用されてからの比較をしていますが、高配当ETFと比べるとトータルリターンでは優っていますが、VTIよりは低い状態です。
一方リーマンショックやコロナショックはJNJはほとんど株価は下落していなかったことを考えると、経済危機の際下落しやすい高配当銘柄の中では救世主になります。
ただし、複数銘柄で構成されている他高配当ETFとは異なり、JNJは個別株リスクは考えておきましょう。
【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン 購入タイミングの目安
購入タイミング
毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する
一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。
ただし、投資をするのであれば高配当個別銘柄に関しては株価の変動も大きいため、目標の配当利回りを超えた(株価が下がった)タイミングでまとめて保有した方が良いです。
過去の平均から見ると配当利回りが最低でも3%超えるタイミングで投資を行いたいですね。
【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソン みその分析まとめ
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ) 分析まとめ
売上高/営業利益/フリーCF 右肩上がり
トータルリターンは高配当ETFやVTIより劣るが経済危機には強いディフェンシブ銘柄
短期的な配当金によるインカムは少ないが増配により将来的なインカムは大きく望める
配当利回り3%以上が投資タイミング
高配当投資家にとっては現在の配当利回りは少し満足できるものではありませんが、株価上昇や増配履歴を考えると将来的なインカムは大きく望むことはできます。
増配は50年以上続いていますし、今でも売上高/営業利益/CF は着実に積み重ねていますので企業としての成長はあります。
ただし残念ながらトータルリターンではVTIに劣っています。
もちろん、リーマンショックやコロナショックなどの経済危機には株価の下落はあまりなかったので、経済危機では株価が暴落しやすい高配当投資家にとっては強い味方ですけどね。
個別銘柄のリスクを取りたくない方は連続増配銘柄で構成されている「VIG」などを利用しましょう。
その分配当利回りも低くなりますが、JNJを選ぼうと考えている人にとっては考える余地はあると思います。
そもそも最終的には長期的なリターンを狙うのか、短期的なインカムを狙うのか。
FIRE(早期リタイア)したいのか、老後のための資金作りなのか。
投資目的によって選ぶ銘柄は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。
あとは口座開設して挑戦するだけだね!
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米国個別に関する記事はこちらから
コミュニケーション・サービスセクター
・AT&T(T):米国第2位の携帯電話会社(配当利回り〜7.3%)
・ベライゾン(VZ):米国最大の無線通信会社(配当利回り〜7.3%)
・テレフォン&データシステムズ(TDS);中小携帯通信会社(配当利回り〜3.9%)
・ジョン・ウィリー&サンズ(JW.A):学術雑誌やオンライン教育提供会社(配当利回り〜4.3%)
情報技術セクター
・アイビーエム(IBM):世界175 ヵ国で事業運営(配当利回り〜5.8%)
生活必需品セクター
・アルトリア(MO):タバコ事業_米国業界首位(配当利回り〜8.7%)
・フィリップモリス(PM):たばこ事業_米国除く海外で販売(配当利回り〜6.7%)
・ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI):タバコ事業_イギリス本社ADR現地課税なし(配当利回り〜7.9%)
・ユニバーサル(UVV):葉タバコのグローバルサプライヤー(配当利回り〜7.2%)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA):米国拠点大手薬局チェーン(配当利回り〜5.4%)
エネルギーセクター
・エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油精製会社(配当利回り〜10.1%)
・シェブロン(CVX):米国2位石油会社(配当利回り〜7.0%)
一般消費財セクター
・ウェイコ・グループ(WEYS):米国を拠点としたフットウェアの販売(配当利回り〜6.0%)
ヘルスケアセクター
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品/衣料品/消費部門で構成(配当利回り〜3.7%)
・アッヴィ(ABBV):間接リウマチ薬ヒュミラ牽引(配当利回り〜4.3%)
・アボット・ラボラトリーズ(ABT):医療機器/診断機器など販売(配当利回り〜2.7%)
・カーディナルヘルス(CAH):医薬品/医療用品の世界第3位物流業者(配当利回り〜4.5%)
金融セクター
・ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT):預金390億ドル近くある銀行持株会社(配当利回り〜6.9%)
・マーキュリー・ゼネラル(MCY):主に自動車保険を扱う損害保険会社(配当利回り〜8.6%)
・ユナイテッド・バンクシェアーズ(UBSI):中小銀行会社(配当利回り〜7.5%)
・オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI):中小損害保険会社(配当利回り〜8.7%)
・コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI):小型銀行会社(配当利回り〜5.4%)
・サウスサイド・バンクシェアーズ(SBSI):個人型金融サービス会社(配当利回り〜5.0%)
・ファースト・オブ・ロングアイランド(FLIC):小型金融サービス会社(配当利回り〜4.9%)
・フランクリン・リソーシズ(BEN):投資運用サービス会社(配当利回り〜6.3%)
公益セクター
・ナショナル・フューエル・ガス(NFG):天然ガス/石油の探査生産(配当利回り〜5.2%)
・ネクステラ・エナジー(NEE):発電事業および再生可能エネルギー事業(配当利回り〜4.2%)
・ニュージャージー・リソーシズ(NJR):天然ガス供給会社(配当利回り〜4.7%)
・ネクステラ・エナジー(NWN):天然ガス供給会社(配当利回り〜5.3%)
・MDUリソーシズ・グループ(MDU):売上の約8割建設資材サービス(配当利回り〜4.3%)
・ユージーアイ(UGI):天然ガス供給(配当利回り〜6.3%)
・コンソリデーテッド・エジソン(ED):電気および天然ガス供給(配当利回り〜6.6%)
・ブラック・ヒルズ(BKH):天然ガスおよび電気供給(配当利回り〜4.0%)
BDC銘柄
・エイリス・キャピタル(ARCC):BDC時価総額トップ(配当利回り7.6%〜)
・メイン・ストリート・キャピタル(MAIN):連続増配銘柄(高配当利回り5.4%〜)
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