【オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)】高配当利回り〜8.7%/買い時はいつか? 株価/業績/事業内容を徹底分析!

35年以上連続増配が行われており配当利回り5%〜で推移している高配当銘柄「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」。
過去のリーマンショックやITバブルにおいても減配することなく増配を続けているため、安定的な銘柄であることが最大な魅力です。
ただし株価の下落が止まっていないことは少し気になります。
私みそが「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。強みや弱みを含めて投資の参考になればと思います。

みく
コロナ禍の株価はリーマンショックほどの下落はしなかったね!
そうた
ただ現在も株価は下落しているから注意が必要だよ!
増配も35年以上続いているから、高配当銘柄の中でも安定はしているけどね。

「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」に投資をする時、配当利回りが良いから、という理由だけでなんとなく投資をしていないでしょうか

もちろん上記のことは事実ではありますが、事業内容や業績もしっかり把握しておかないと、いつの間にか減配危機が訪れていたりするから注意をしましょう

それでは「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」におけるこれまでのデータをみていきますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。

この記事でわかること


「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」の事業内容
株価・配当金・配当利回り推移
売上高・営業利益・純利益推移
キャッシュフロー推移
「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」購入タイミング
みその分析まとめ

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基本情報・事業内容の特徴

そうた
まずは基本情報を確認しようね!

オールド・リパブリック・インターナショナルは、多角化された特殊保険商品を揃え個人や機関に販売している。①損害保険事業は、労働者災害補償保険、自動車損害賠償、普通賠償責任保険などの企業賠償責任保険を提供し、全保険料収入および税引前営業利益のそれぞれ半分以上、約80%を占める(2012年度)。残りの保険料収入はタイトル保険が大半を占めており、生命保険事業からの収入は限定的である。
参考:マネックス証券(銘柄スカウター)

上記の説明で1箇所説明したいと思います。

①とは言っても、よくある損害保険会社です。
少し毛色は異なりますが、日本で言うと東京海上日動のようなイメージがわかりやすいと思います。

金融セクターは銀行や証券会社のイメージが強いですが、高配当銘柄かつ損害保険会社は貴重ですね。
もちろん、コロナ禍においても事業が回っているかどうか、売上高や純利益、キャッシュフローはしっかり見て投資判断をしましょう。

 

配当金推移

そうた
増配35年以上、安定的に配当金は増えているね!

配当利回りはきれいな右肩上がりのグラフですね。
しっかり毎年増配しています。

 

株価と配当利回りの推移

みく
配当利回りも比較的高い状態だね!

リーマンショック時ほどの株価下落、および配当利回りではないですが、比較的高い状態であることは変わりがありません。
一方、増配は毎年継続しているので、配当利回りはリーマンショック時と同じ株価であっても高くなっています。

配当金は毎年増加していますが、株価は上下に動いているため、下がったところで買い増しを行いたいですね。
基準は配当利回りが5%超えるタイミングです。
コロナ後の今はボーナスタイムが続いています。

 

売上高・営業利益・純利益・当期利益・キャッシュフロー 推移

みく
売上高はきれいに右肩上がりで上昇しているね!

企業の成長性に一番危険とされるのが売上高の減少ですが、しっかり売上高を伸ばしています
※営業利益=本業から得られる利益 純利益=本業以外も含めた利益

また高配当銘柄で注目すべき点がフリーキャッシュフローです。これがマイナスだと利益がない中、無理に配当金を支出していることになります。
ORIの場合、現時点では大きな心配はなさそうですが、リーマンショック直後は純利益もフリーCFもマイナスであったことが気になります。
コロナショックはリーマンショックとは異なり経済危機ではないので大きなダメージがはないかと思いますが、コロナ後の世界経済が悪化に進んだ場合は再度業績が悪くなることも考えておく必要があります

 

【参考】トータルリターン比較(ORI・VYM・HDV・SPYD・VTI)

そうた
株価が下落しているからトータルリターンは低めだね。

2015年SPYDが運用されてからの比較をしていますが、トータルリターンではORIは良くないですね。
いくら増配が35年以上続いているからと言っても、増配以上に株価が下落していることがわかります。

今後はORIの株価が回復してくると、圧倒的な配当利回りとトータルリターンを得ることができますが、
複数銘柄で構成されている他高配当ETFとは異なり、ORIは個別株リスクは考えておきましょう

 

【ORI】オールド・リパブリック・インターナショナル 購入タイミングの目安

みく
結局どのタイミングで購入するのが良いのかな。

購入タイミング


毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する

一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。

ただし、高配当個別銘柄に関しては株価の変動も大きいため、目標の配当利回りを超えた(株価が下がった)タイミングでまとめて保有した方が良いですね。

過去の平均から見ると配当利回りが5%超えるタイミングで投資を行いたいです。
今回のコロナショックは絶好の投資タイミングですね。
ただし、しっかり事業内容や業績、フリーCFを確認し、減配可能性に納得した上で投資をしましょう。

 

【ORI】オールド・リパブリック・インターナショナル みその分析まとめ

そうた
みそから見て「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」はどんな評価なの?

「オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI)」 分析まとめ


35年以上増配の高配当銘柄
トータルリターンは高配当ETFやVTIに劣る
売上もフリーCFも積み上がっているが安定性はやや欠ける
リーマンショックのような経済危機には弱い(利益/CFマイナス)
配当利回り5%以上が投資タイミング

金融セクターの中でも損害保険という位置付けでは貴重な高配当銘柄です。
配当利回りもコロナ後では5%を超えているので、高配当投資家にとっては大きなチャンスですね。

ただしリーマンショック後においては、売上高は増加しているとは言え、純利益やフリーCFはマイナスに転じていたため、経済危機における安定性は欠けています
現在のコロナショックは経済危機とは異なるため、それほどダメージが大きくなく株価もそこまで下落していませんが、今後経済危機へと発展した場合、再度収益性の低下は避けられないでしょう。

現時点においてキャッシュフローはプラスで積み上がっているので、すぐの減配はないとは思いますが、考えておかなければなりません。
今後の業績には要注意です。

 

また、短期的なインカムを求めるのであれば、非常に優秀な個別銘柄ですが、トータルリターンではVTIや他の高配当ETFと比べると、現状では劣っていることは頭に入れておきましょう

最終的には長期的なリターンを狙うのか、短期的なインカムを狙うのか。
FIRE(早期リタイア)したいのか、老後のための資金作りなのか。
投資目的によって選ぶ銘柄は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。

 

そうた
最後まで読んでくれてありがとう!
あとは口座開設して挑戦するだけだね!

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【参考】米国高配当 金融セクター 8社比較

そうた
同じ金融セクターに属する競合他社と比較してみるよ!

ここでは金融セクター高配当銘柄全体としてまとめます。

単純に金融セクターを集めただけなので、銀行/保険/資産運用 など様々な銘柄を比較しています。
全体的に言えるのは金融セクターはコロナショックで大きな株価下落の中にいるということです。
S&P500を始めとしてコロナ後の株価回復には全くついていけていません。

株価下落した今だからこそ投資を行うのか、避けるべきなのかは各企業の業績が重要になります。
繰り返しますが"高配当"投資であるため、売上高/利益/CFが積み重ねられていなければ、減配可能性は高くなります

私みその考えとしては1銘柄に固執するのではなく、まとめ買いをする、もしくはそもそも投資をしないのが良いのではないかと思います。
それだけ金融セクターにおける個別銘柄の将来は予想しづらいです。
アップルやアマゾンのようにサービスが目に見えづらいですし、業績も分析しづらいですからね。

全体的に株価は下落しているので、個人的にはPBCT,MCY,UBSI,ORIの4銘柄をまとめ買いしたいですね。
もちろんポートフォリオの一部にとどめます。

各企業それぞれ業績分析していますので、参考にしていただければと思います。

 

米国個別に関する記事はこちらから

そうた
米国個別銘柄についてまとめているので、気になった銘柄をクリックしてね!

コミュニケーション・サービスセクター
・AT&T(T):米国第2位の携帯電話会社(配当利回り〜7.3%)
・ベライゾン(VZ):米国最大の無線通信会社(配当利回り〜7.3%)
・テレフォン&データシステムズ(TDS);中小携帯通信会社(配当利回り〜3.9%)
・ジョン・ウィリー&サンズ(JW.A):学術雑誌やオンライン教育提供会社(配当利回り〜4.3%)

情報技術セクター
・アイビーエム(IBM):世界175 ヵ国で事業運営(配当利回り〜5.8%)

生活必需品セクター
・アルトリア(MO):タバコ事業_米国業界首位(配当利回り〜8.7%)
・フィリップモリス(PM):たばこ事業_米国除く海外で販売(配当利回り〜6.7%)
・ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI):タバコ事業_イギリス本社ADR現地課税なし(配当利回り〜7.9%)
・ユニバーサル(UVV):葉タバコのグローバルサプライヤー(配当利回り〜7.2%)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA):米国拠点大手薬局チェーン(配当利回り〜5.4%)

エネルギーセクター
・エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油精製会社(配当利回り〜10.1%)
・シェブロン(CVX):米国2位石油会社(配当利回り〜7.0%)

一般消費財セクター
・ウェイコ・グループ(WEYS):米国を拠点としたフットウェアの販売(配当利回り〜6.0%)

ヘルスケアセクター
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品/衣料品/消費部門で構成(配当利回り〜3.7%)
・アッヴィ(ABBV):間接リウマチ薬ヒュミラ牽引(配当利回り〜4.3%)
・アボット・ラボラトリーズ(ABT):医療機器/診断機器など販売(配当利回り〜2.7%)
・カーディナルヘルス(CAH):医薬品/医療用品の世界第3位物流業者(配当利回り〜4.5%)

金融セクター
・ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT):預金390億ドル近くある銀行持株会社(配当利回り〜6.9%)
・マーキュリー・ゼネラル(MCY):主に自動車保険を扱う損害保険会社(配当利回り〜8.6%)
・ユナイテッド・バンクシェアーズ(UBSI):中小銀行会社(配当利回り〜7.5%)
・オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI):中小損害保険会社(配当利回り〜8.7%)
・コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI):小型銀行会社(配当利回り〜5.4%)
・サウスサイド・バンクシェアーズ(SBSI):個人型金融サービス会社(配当利回り〜5.0%)
・ファースト・オブ・ロングアイランド(FLIC):小型金融サービス会社(配当利回り〜4.9%)
・フランクリン・リソーシズ(BEN):投資運用サービス会社(配当利回り〜6.3%)

公益セクター
・ナショナル・フューエル・ガス(NFG):天然ガス/石油の探査生産(配当利回り〜5.2%)
・ネクステラ・エナジー(NEE):発電事業および再生可能エネルギー事業(配当利回り〜4.2%)
・ニュージャージー・リソーシズ(NJR):天然ガス供給会社(配当利回り〜4.7%)
・ネクステラ・エナジー(NWN):天然ガス供給会社(配当利回り〜5.3%)
・MDUリソーシズ・グループ(MDU):売上の約8割建設資材サービス(配当利回り〜4.3%)
・ユージーアイ(UGI):天然ガス供給(配当利回り〜6.3%)
・コンソリデーテッド・エジソン(ED):電気および天然ガス供給(配当利回り〜6.6%)
・ブラック・ヒルズ(BKH):天然ガスおよび電気供給(配当利回り〜4.0%)

BDC銘柄
・エイリス・キャピタル(ARCC):BDC時価総額トップ(配当利回り7.6%〜)
・メイン・ストリート・キャピタル(MAIN):連続増配銘柄(高配当利回り5.4%〜)

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