【アボット・ラボラトリーズ(ABT)】高配当利回り〜2.7%/買い時はいつか? 株価/業績/事業内容を徹底分析!

45年以上連続増配しており配当利回り2%〜で推移する銘柄「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」。
コロナショックでも減配どころか、株価が大きく上昇しており市場平均よりも上回っています。
私みそが「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。
強みや弱みを含めて投資の参考になればと思います。

みく
「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」の株価上昇は目を見張るものがあるね!
そうた
配当利回りは低いから高配当投資にはならないけど、純粋に企業としての注目は高いよね。

「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」に投資をする時、連続増配年数が長いから、という理由だけでなんとなく投資をしていないでしょうか

もちろん上記のことは事実ではありますが、事業内容や業績もしっかり把握しておかないと、いつの間にか減配危機が訪れていたりするから注意をしましょう

それでは「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」におけるこれまでのデータをみていきますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。

この記事でわかること


「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」の事業内容
株価・配当金・配当利回り推移
売上高・営業利益・純利益推移
キャッシュフロー推移
「アボット・ラボラトリーズ(ABT)」購入タイミング
みその分析まとめ

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基本情報・事業内容の特徴

そうた
まずは基本情報を確認しようね!

アボット・ラボラトリーズは、①医療機器、成人および小児の栄養製品、診断機器およびテストキット、およびブランドジェネリック医薬品を製造および販売する。製品には、ペースメーカー、植込み型除細動器、神経調節機器、冠動脈ステント、カテーテル、乳児用調整粉乳、成人用栄養剤、免疫学的検査、ポイント・オブ・ケア機材などがある。米国外の売上高が全体の約60%を占める。
参考:マネックス証券(銘柄スカウター)

上記の説明で1箇所簡単に説明したいと思います。

2013年アッヴィと分社したため、有力製品であるヒュミラは手放しましたが、ABTは様々製品を持っているため、非常に堅い売り上げを誇っています。

①医療機器部門、診断関連部門、栄養補助食品部門、後発医薬品の4つの部門から成り立っていますが、2020年10月には医療機器部門において開発中の新型コロナウイルス抗体血液検査に米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可(EUA)を発行したと発表したています。
もともと医薬品は世界各地で製造販売され、米国外の売上も多いですが、より時流にあった銘柄になっています。

 

そもそも医薬品業界は新薬を開発できるかが鍵となります
開発できなければ、既存の特許切れが起きることにより収益が大きく損なわれますからね。
ABTは医薬品以外にも医療機器部門、診断関連部門、栄養補助食品部門がありますし、今回は新型コロナウイルス抗体血液検査も使用許可が出されているので、今後もしばらくは収益を上げ続けるでしょう。

 

配当金推移

そうた
配当金も右肩上がりで推移しているね!

ABTは2013年にアッヴィ (ABBV)に分社したため、配当金の推移はアッヴィに合わせて2013年からで表示しています。
増配は45年以上続いていますので、安心感はありますね。

 

株価と配当利回りの推移

みく
コロナショックで株価が下落するどころか、どんどん上昇しているね!

ABTの株価は長期的には上昇傾向にあります。
しかもコロナショック後は高値を更新し続けていますね。
増配よりも株価の上昇が大きいため配当利回りが下落しているほどです。

コロナショックで株価は大きなダメージを受けていないため、ディフェンシブ銘柄の1つと言われています。
ヘルスケアセクターの中では配当利回りは低いため、高配当投資家には見向きもされませんが、ヘルスケアセクターの動向はしっかり把握しておきましょう。

 

売上高・営業利益・純利益・当期利益・キャッシュフロー 推移

みく
直近数年間は 売上高/営業利益/CF すべて増えているね!

企業の成長性に一番危険とされるのが売上高の減少ですが、ABTはしっかり売上高は積み重なっています
2017年は一度不安定になりましたが、営業利益もしっかり増えていますね
※営業利益=本業から得られる利益 純利益=本業以外も含めた利益

また高配当銘柄で注目すべき点がフリーキャッシュフローです。
これがマイナスだと利益がない中、無理に配当金を支出していることになります。
ABTの場合、フリーCFもしっかり増えています
簡単には減配することはないでしょう。

 

【参考】トータルリターン比較(ABT・VYM・HDV・SPYD・VTI)

そうた
株価の上昇がトータルリターン を押し上げているね。

2015年SPYDが運用されてからの比較をしていますが、高配当ETFやVTIと比べてもトータルリターンで優っています。
コロナショックでもほとんど株価はそこまで下落していなかったことを考えると、経済危機には非常に強いことがわかります。
ただし配当利回りは高くないので、純粋な株価の上昇によるものであることは把握しておきましょう。
また、複数銘柄で構成されている他高配当ETFとは異なり、ABTは個別株リスクは考えておきましょう

 

【ABT】アボット・ラボラトリーズ 購入タイミングの目安

みく
結局どのタイミングで購入するのが良いのかな。

購入タイミング


毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する

一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。

ただし、投資をするのであれば高配当個別銘柄に関しては株価の変動も大きいため、目標の配当利回りを超えた(株価が下がった)タイミングでまとめて保有した方が良いです。
ただ高配当銘柄ではないですねし、配当利回りが2%を超えるぐらいまで株価が下落しないと高配当投資家には見向きもされないでしょう。
どちらかと言えば、成長株として保有する銘柄になります。

 

【ABT】アボット・ラボラトリーズ みその分析まとめ

そうた
みそから見てアボット・ラボラトリーズ(ABT)はどんな評価なの?

アボット・ラボラトリーズ(ABT) 分析まとめ


売上高/営業利益/フリーCF 右肩上がり
株価の上昇は力強く、経済危機には強いディフェンシブ銘柄
配当金よりも株価の上昇によるキャピタルゲインが目的の投資に合う
配当利回りは低いため高配当投資の目的にはかなわない

アッヴィへ2013年分社していますが、増配は45年以上、また売上高/営業利益/CF は着実に積み重ねています

従来から配当利回りも高く、経済危機には強いディフェンシブ銘柄でもあるので、高配当投資家にとっては持っておきたい銘柄です。
ただし、配当利回りが低く、高配当投資家にとっては選択しづらい銘柄です。
株価は大きく上昇しているため、トータルリターンはVTIを上回っていますが、高配当投資というジャンルではなく成長株投資に値するでしょう。

そもそも最終的には長期的なリターンを狙うのか、短期的なインカムを狙うのか。
FIRE(早期リタイア)したいのか、老後のための資金作りなのか。
投資目的によって選ぶ銘柄は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。

そうた
最後まで読んでくれてありがとう!
あとは口座開設して挑戦するだけだね!

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米国個別に関する記事はこちらから

そうた
米国個別銘柄についてまとめているので、気になった銘柄をクリックしてね!

コミュニケーション・サービスセクター
・AT&T(T):米国第2位の携帯電話会社(配当利回り〜7.3%)
・ベライゾン(VZ):米国最大の無線通信会社(配当利回り〜7.3%)
・テレフォン&データシステムズ(TDS);中小携帯通信会社(配当利回り〜3.9%)
・ジョン・ウィリー&サンズ(JW.A):学術雑誌やオンライン教育提供会社(配当利回り〜4.3%)

情報技術セクター
・アイビーエム(IBM):世界175 ヵ国で事業運営(配当利回り〜5.8%)

生活必需品セクター
・アルトリア(MO):タバコ事業_米国業界首位(配当利回り〜8.7%)
・フィリップモリス(PM):たばこ事業_米国除く海外で販売(配当利回り〜6.7%)
・ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI):タバコ事業_イギリス本社ADR現地課税なし(配当利回り〜7.9%)
・ユニバーサル(UVV):葉タバコのグローバルサプライヤー(配当利回り〜7.2%)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA):米国拠点大手薬局チェーン(配当利回り〜5.4%)

エネルギーセクター
・エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油精製会社(配当利回り〜10.1%)
・シェブロン(CVX):米国2位石油会社(配当利回り〜7.0%)

一般消費財セクター
・ウェイコ・グループ(WEYS):米国を拠点としたフットウェアの販売(配当利回り〜6.0%)

ヘルスケアセクター
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品/衣料品/消費部門で構成(配当利回り〜3.7%)
・アッヴィ(ABBV):間接リウマチ薬ヒュミラ牽引(配当利回り〜4.3%)
・アボット・ラボラトリーズ(ABT):医療機器/診断機器など販売(配当利回り〜2.7%)
・カーディナルヘルス(CAH):医薬品/医療用品の世界第3位物流業者(配当利回り〜4.5%)

金融セクター
・ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT):預金390億ドル近くある銀行持株会社(配当利回り〜6.9%)
・マーキュリー・ゼネラル(MCY):主に自動車保険を扱う損害保険会社(配当利回り〜8.6%)
・ユナイテッド・バンクシェアーズ(UBSI):中小銀行会社(配当利回り〜7.5%)
・オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI):中小損害保険会社(配当利回り〜8.7%)
・コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI):小型銀行会社(配当利回り〜5.4%)
・サウスサイド・バンクシェアーズ(SBSI):個人型金融サービス会社(配当利回り〜5.0%)
・ファースト・オブ・ロングアイランド(FLIC):小型金融サービス会社(配当利回り〜4.9%)
・フランクリン・リソーシズ(BEN):投資運用サービス会社(配当利回り〜6.3%)

公益セクター
・ナショナル・フューエル・ガス(NFG):天然ガス/石油の探査生産(配当利回り〜5.2%)
・ネクステラ・エナジー(NEE):発電事業および再生可能エネルギー事業(配当利回り〜4.2%)
・ニュージャージー・リソーシズ(NJR):天然ガス供給会社(配当利回り〜4.7%)
・ネクステラ・エナジー(NWN):天然ガス供給会社(配当利回り〜5.3%)
・MDUリソーシズ・グループ(MDU):売上の約8割建設資材サービス(配当利回り〜4.3%)
・ユージーアイ(UGI):天然ガス供給(配当利回り〜6.3%)
・コンソリデーテッド・エジソン(ED):電気および天然ガス供給(配当利回り〜6.6%)
・ブラック・ヒルズ(BKH):天然ガスおよび電気供給(配当利回り〜4.0%)

BDC銘柄
・エイリス・キャピタル(ARCC):BDC時価総額トップ(配当利回り7.6%〜)
・メイン・ストリート・キャピタル(MAIN):連続増配銘柄(高配当利回り5.4%〜)

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