BDC銘柄で高配当を維持しながらも増配し続けている「メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)」。
コロナショック時は大きく株価を下落させましたが、分配金は維持しているため配当利回りは高い状態で維持しています。
私みそが「メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)」基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。強みや弱みを含めて投資の参考になればと思います。
「メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)」に投資をする時、配当利回りが良いから、という理由だけでなんとなく投資をしていないでしょうか。
もちろん上記のことは事実ではありますが、事業内容や業績もしっかり把握しておかないと、いつの間にか減配危機が訪れていたりするから注意をしましょう。
それでは「メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)」におけるこれまでのデータをみていきますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。
この記事でわかること
「メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)」の事業内容
株価・配当金・配当利回り推移
売上高・営業利益・純利益推移
キャッシュフロー推移
「メイン・ストリート・キャピタル(MAIN)」購入タイミング
みその分析まとめ
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目次
基本情報・事業内容の特徴(BDCとは)
メイン・ストリート・キャピタルは、①米国のミドル市場で比較的規模の小さい企業に対してカスタマイズされたデット・ファイナナンスやエクイティ・ファイナンスを提供し、また、ミドル市場の企業の債券の引き受けを行う投資会社である。主に、マネージメント・バイアウト、資本再編、成長加速、借り換えや企業買収のための資金調達を支援しており、投資ポートフォリオの業種配分は分散化されている。主な投資対象は、保証付債券、株式、ワラント、その他の証券である。事業は米国を拠点に展開され、手数料や金利収入が主な収益源である。
参考:マネックス証券(銘柄スカウター)
上記の説明で1箇所深く説明したいと思います。
MAINはBDC(Business Development Company)銘柄の1つです。
BDCとは米国における中堅会社や新興企業をサポートする投資会社であり、銀行融資を受けにくい中小企業に対して融資や出資を行い企業成長によるリターンを得る、というのが収益構造です。
つまり企業成長にとっては必要な投資会社です。
Googleやアップルも始まりは小さな会社です。
そういった銀行融資を得られにくい中小企業をサポートするためとして、BDCは有効活用されているのです。
もし、企業が成長すれば投資側であるMAINは巨額の利益を得ることもできますからね。
またBDC銘柄は利益の90%以上の配当を出すことによって法人税の免除を受けています。これは日本のリートと同様の仕組みですね。
だからこそ高配当が維持できているのです。
銀行の融資を受けにくい中小企業に対する融資であるため貸し倒れになる可能性ももちろんあります。
その対策としてはBDC銘柄では、資産の最低70%を法律で定めた適合投資対象に投資、1銘柄あたり構成比率25%以下、といった基準を設けており、最低限の安全性は確認されています。
企業としては聞き馴染みながないとは思いますが、社会にとっては必要な業界となっています。
配当金推移
分配金は長期的に安定します。
リーマンショック時もコロナショック時も配当金には影響ありませんでしたね。
株価と配当利回りの推移
リーマンショック時後は配当利回りが高い状態でしたが、株価が上昇するにつれ配当利回りも低下してきました。
現在はコロナショックにより株価は暴落していますね。
配当利回りは常に高いですが、株価は上下に動いているため、下がったところで買い増しを行いたいところです。
基準は配当利回りが7%を上回るタイミングです。
コロナ後の今は過去最大級のボーナスタイムが続いています。
売上高・営業利益・純利益・当期利益・キャッシュフロー 推移
MAINは通常の企業とは異なり、BDCため、純利益が確保できていれば大きな問題はありません。
その点は「基本情報・事業内容の特徴(BDCとは)」にてMAINの特徴を参考にしてください。
【参考】トータルリターン比較(MAIN・VYM・HDV・SPYD・VTI)
2015年SPYDが運用されてからの比較をしていますが、トータルリターンではMAINは微妙な位置にあります。
もともと株価がやや右肩上がりだったこともありますが、配当利回りは安定して6%以上ありましたので、株価+年間6%成長しているようなものですからね。
今後はMAINの事業内容が評価され株価が元の水準まで戻ってくると、圧倒的な配当利回りとトータルリターンを得ることができますが、
中小企業をサポートするBDC銘柄であるため、投資先の破綻によるリスクは考えておきましょう。
【MAIN】メイン・ストリート・キャピタル 購入タイミングの目安
購入タイミング
毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する
一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。
ただし、高配当個別銘柄に関しては株価の変動も大きいため、目標の配当利回りを超えた(株価が下がった)タイミングでまとめて保有した方が良いですね。
過去の平均から見ると配当利回りが7%を上回るタイミングで投資を行いたいです。
【MAIN】メイン・ストリート・キャピタル みその分析まとめ
メイン・ストリート・キャピタル(MAIN) 分析まとめ
金融危機に弱いがリーマンショックを乗り越えた高配当銘柄
MAINへの影響度合い(リーマンショック=金融危機、コロナ=実体経済へのダメージ)
配当利回り7%以上が投資タイミング
ポートフォリオの中では一部に止めておく
MAINは高配当銘柄の中でトップクラスの安定率があることに加え、リーマンショックも乗り越えているため、想像以上に高配当投資家にとってはお堅い銘柄です。
ただしリーマンショック時とコロナ禍では若干危機の種類が異なることは知っておきましょう。
リーマンショックは金融危機であり、融資が滞ることで運転資金が枯渇することによる企業破綻のリスクがありました。
今回のコロナ禍においては実体経済の悪化により企業破綻のリスクがあります。
現在様々な経済対策が行われていますが、コロナ後の世界経済は落ち着いておらず、融資先の破綻が続くようなことがあればARCCの存続にも関わります。
そのため、コロナ禍を脱していない今は、全力投資はせずポートフォリオの一部に止めておきましょう。
短期的なインカムを求めるのであれば、非常に優秀な個別銘柄です。
ただしトータルリターンではVTIと比べると、現状では劣っていることは頭に入れておきましょう。
最終的には長期的なリターンを狙うのか、短期的なインカムを狙うのか。
FIRE(早期リタイア)したいのか、老後のための資金作りなのか。
投資目的によって選ぶ銘柄は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。
あとは口座開設して挑戦するだけだね!
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米国個別に関する記事はこちらから
コミュニケーション・サービスセクター
・AT&T(T):米国第2位の携帯電話会社(配当利回り〜7.3%)
・ベライゾン(VZ):米国最大の無線通信会社(配当利回り〜7.3%)
・テレフォン&データシステムズ(TDS);中小携帯通信会社(配当利回り〜3.9%)
・ジョン・ウィリー&サンズ(JW.A):学術雑誌やオンライン教育提供会社(配当利回り〜4.3%)
情報技術セクター
・アイビーエム(IBM):世界175 ヵ国で事業運営(配当利回り〜5.8%)
生活必需品セクター
・アルトリア(MO):タバコ事業_米国業界首位(配当利回り〜8.7%)
・フィリップモリス(PM):たばこ事業_米国除く海外で販売(配当利回り〜6.7%)
・ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI):タバコ事業_イギリス本社ADR現地課税なし(配当利回り〜7.9%)
・ユニバーサル(UVV):葉タバコのグローバルサプライヤー(配当利回り〜7.2%)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA):米国拠点大手薬局チェーン(配当利回り〜5.4%)
エネルギーセクター
・エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油精製会社(配当利回り〜10.1%)
・シェブロン(CVX):米国2位石油会社(配当利回り〜7.0%)
一般消費財セクター
・ウェイコ・グループ(WEYS):米国を拠点としたフットウェアの販売(配当利回り〜6.0%)
ヘルスケアセクター
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品/衣料品/消費部門で構成(配当利回り〜3.7%)
・アッヴィ(ABBV):間接リウマチ薬ヒュミラ牽引(配当利回り〜4.3%)
・アボット・ラボラトリーズ(ABT):医療機器/診断機器など販売(配当利回り〜2.7%)
・カーディナルヘルス(CAH):医薬品/医療用品の世界第3位物流業者(配当利回り〜4.5%)
金融セクター
・ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT):預金390億ドル近くある銀行持株会社(配当利回り〜6.9%)
・マーキュリー・ゼネラル(MCY):主に自動車保険を扱う損害保険会社(配当利回り〜8.6%)
・ユナイテッド・バンクシェアーズ(UBSI):中小銀行会社(配当利回り〜7.5%)
・オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI):中小損害保険会社(配当利回り〜8.7%)
・コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI):小型銀行会社(配当利回り〜5.4%)
・サウスサイド・バンクシェアーズ(SBSI):個人型金融サービス会社(配当利回り〜5.0%)
・ファースト・オブ・ロングアイランド(FLIC):小型金融サービス会社(配当利回り〜4.9%)
・フランクリン・リソーシズ(BEN):投資運用サービス会社(配当利回り〜6.3%)
公益セクター
・ナショナル・フューエル・ガス(NFG):天然ガス/石油の探査生産(配当利回り〜5.2%)
・ネクステラ・エナジー(NEE):発電事業および再生可能エネルギー事業(配当利回り〜4.2%)
・ニュージャージー・リソーシズ(NJR):天然ガス供給会社(配当利回り〜4.7%)
・ネクステラ・エナジー(NWN):天然ガス供給会社(配当利回り〜5.3%)
・MDUリソーシズ・グループ(MDU):売上の約8割建設資材サービス(配当利回り〜4.3%)
・ユージーアイ(UGI):天然ガス供給(配当利回り〜6.3%)
・コンソリデーテッド・エジソン(ED):電気および天然ガス供給(配当利回り〜6.6%)
・ブラック・ヒルズ(BKH):天然ガスおよび電気供給(配当利回り〜4.0%)
BDC銘柄
・エイリス・キャピタル(ARCC):BDC時価総額トップ(配当利回り7.6%〜)
・メイン・ストリート・キャピタル(MAIN):連続増配銘柄(高配当利回り5.4%〜)
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