40年以上連続増配が行われており配当利回り5%〜で推移している高配当銘柄「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」。
過去のリーマンショックやITバブルにおいても減配することなく増配を続けているため、安定的な銘柄であることが最大な魅力です。
現在株価が大きく下落していますが、リーマンショック後の業績を見ても安定感は抜群です。
私みそが「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。強みや弱みを含めて投資の参考になればと思います。
「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」に投資をする時、配当利回りが良いから、という理由だけでなんとなく投資をしていないでしょうか。
もちろん上記のことは事実ではありますが、事業内容や業績もしっかり把握しておかないと、いつの間にか減配危機が訪れていたりするから注意をしましょう。
それでは「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」におけるこれまでのデータをみていきますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。
この記事でわかること
「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」の事業内容
株価・配当金・配当利回り推移
売上高・営業利益・純利益推移
キャッシュフロー推移
「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」購入タイミング
みその分析まとめ
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目次
基本情報・事業内容の特徴
コミュニティー・トラスト・バンコープは、銀行持株会社である。①商業銀行業務、個人向け銀行業務、信託業務、ウェルス・マネジメント業務を提供している。銀行サービスには、定期・要求払い預金の受入れ、有担保・無担保ローンの組成、現金管理サービス、信用状の発行、貸金庫の貸与、資金移動サービスなどがある。その他のサービスとしては、住宅ローン、商業用不動産ローン、当座預金、普通預金・定期預金および貯蓄預金の証明書、フルサービスの証券仲介サービス、消費者ローン、年金・生命保険商品、個人年金口座、キーオ・プラン、レポ取引などがある。コミュニティ・バンキング・サービスという単一事業部門で運営する。
参考:マネックス証券(銘柄スカウター)
上記の説明で1箇所説明したいと思います。
①簡単にいうと、数ある中の銀行の1つという認識で良いでしょう。
正直なところ金融機関が行っていることはどこも似たようなことです。
お金を貸し付けて利息を得る、保険や資産を運用して手数料をもらうサービスが主だからです。
そのためきちんと事業が回っているかどうか、売上高や純利益、キャッシュフローはしっかり見て投資判断をしましょう。
配当金推移
配当金はきれいな右肩上がりのグラフですね。
しっかり毎年増配しています。
株価と配当利回りの推移
リーマンショック時はもともと株価がそれほど高くなかったため下落もあまりなかったですが、コロナショック後の今株価は大きく下落しております。
逆に言えばリーマンショック後の株価は上昇していたため、コロナ影響が落ち着けば株価上昇を期待したいですね。
配当金は毎年増加していますが、見てもわかるように株価は上下に動いているため、下がったところで買い増しを行いたいですね。
基準は配当利回りが4.5%超えるタイミングです。妥協して3.5%ですが、その場合わざわざ高配当銘柄としてCTBIを選ばなくても良いかもしれません。
コロナ後の今は配当金投資家にとってはボーナスタイムですね。
売上高・営業利益・純利益・当期利益・キャッシュフロー 推移
企業の成長性に一番危険とされるのが売上高の減少ですが、しっかり売上高を伸ばしています。
※営業利益=本業から得られる利益 純利益=本業以外も含めた利益
また高配当銘柄で注目すべき点がフリーキャッシュフローです。これがマイナスだと利益がない中、無理に配当金を支出していることになります。
CTBIの場合、着実に増やしていますので安心感がありますね。
売上高/純利益/CF どれを見ても着実に増やしています。だからこそ、これまで大きな株価の下落がなかったのかもしれません。
ただし、コロナによって株価が大きく下落している今はしっかり注視していきましょう。
【参考】トータルリターン比較(CTBI・VYM・HDV・SPYD・VTI)
2015年SPYDが運用されてからの比較をしていますが、トータルリターンは他の高配当ETFよりも大きく劣ります。
いくら増配が40年以上続いているからと言っても、増配以上に株価が下落していることがわかります。
今後はCTBIの株価が回復してくると、圧倒的な配当利回りとトータルリターンを得ることができますが、それは高配当ETFも同じです。
複数銘柄で構成されている他高配当ETFとは異なり、CTBIは個別株リスクは考えておくべきです。
ただし、リーマンショック後の売上高/純利益/CFが堅調であったことを考えると、今回の株価下落はチャンスだと考えています。
他の高配当銘柄と比べると安定性は高いように見えますね。
【CTBI】コミュニティー・トラスト・バンコープ 購入タイミングの目安
購入タイミング
毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する
一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。
ただし、高配当個別銘柄に関しては株価の変動も大きいため、目標の配当利回りを超えた(株価が下がった)タイミングでまとめて保有した方が良いですね。
過去の平均から見ると配当利回りが4.5%超えるタイミングで投資を行いたいです。
今回のコロナショックは絶好の投資タイミングですね。
ただし、しっかり事業内容や業績、フリーCFを確認し、減配可能性に納得した上で投資をしましょう。
【CTBI】コミュニティー・トラスト・バンコープ みその分析まとめ
「コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI)」 分析まとめ
40年以上増配の高配当銘柄
売上/純利益/CFはリーマンショック後から安定して積み上げ
トータルリターンは高配当ETFやVTIに劣る
他の金融セクター銘柄と比べると売上が小さく小型銘柄に当たる
配当利回り4.5%以上が投資タイミング
高配当銘柄かつ金融セクターの中では売上/純利益/CFも安定して増加しているため、安定感がトップレベルにあります。
ただし時価総額が500億程度と他の金融セクター銘柄と比べて1桁小さいことは頭に入れておきましょう。
それを抜きにすれば非常に安定感のある銘柄で、配当利回りも5%を超えるタイミングは珍しいのでチャンスですね。
現在注意することは、コロナの影響です。
一時的に業績が悪化することは考えられますが、リーマンショック後のように業績が戻っていくかは注視しておきましょう。
また、短期的なインカムを求めるのであれば、非常に優秀な個別銘柄ですが、トータルリターンではVTIや他の高配当ETFと比べると、現状では劣っていることは頭に入れておきましょう。
最終的には長期的なリターンを狙うのか、短期的なインカムを狙うのか。
FIRE(早期リタイア)したいのか、老後のための資金作りなのか。
投資目的によって選ぶ銘柄は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。
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【参考】米国高配当 金融セクター 8社比較
ここでは金融セクター高配当銘柄全体としてまとめます。
単純に金融セクターを集めただけなので、銀行/保険/資産運用 など様々な銘柄を比較しています。
全体的に言えるのは金融セクターはコロナショックで大きな株価下落の中にいるということです。
S&P500を始めとしてコロナ後の株価回復には全くついていけていません。
株価下落した今だからこそ投資を行うのか、避けるべきなのかは各企業の業績が重要になります。
繰り返しますが"高配当"投資であるため、売上高/利益/CFが積み重ねられていなければ、減配可能性は高くなります。
私みその考えとしては1銘柄に固執するのではなく、まとめ買いをする、もしくはそもそも投資をしないのが良いのではないかと思います。
それだけ金融セクターにおける個別銘柄の将来は予想しづらいです。
アップルやアマゾンのようにサービスが目に見えづらいですし、業績も分析しづらいですからね。
全体的に株価は下落しているので、個人的にはPBCT,MCY,UBSI,ORIの4銘柄をまとめ買いしたいですね。
もちろんポートフォリオの一部にとどめます。
各企業それぞれ業績分析していますので、参考にしていただければと思います。
米国個別に関する記事はこちらから
コミュニケーション・サービスセクター
・AT&T(T):米国第2位の携帯電話会社(配当利回り〜7.3%)
・ベライゾン(VZ):米国最大の無線通信会社(配当利回り〜7.3%)
・テレフォン&データシステムズ(TDS);中小携帯通信会社(配当利回り〜3.9%)
・ジョン・ウィリー&サンズ(JW.A):学術雑誌やオンライン教育提供会社(配当利回り〜4.3%)
情報技術セクター
・アイビーエム(IBM):世界175 ヵ国で事業運営(配当利回り〜5.8%)
生活必需品セクター
・アルトリア(MO):タバコ事業_米国業界首位(配当利回り〜8.7%)
・フィリップモリス(PM):たばこ事業_米国除く海外で販売(配当利回り〜6.7%)
・ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI):タバコ事業_イギリス本社ADR現地課税なし(配当利回り〜7.9%)
・ユニバーサル(UVV):葉タバコのグローバルサプライヤー(配当利回り〜7.2%)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA):米国拠点大手薬局チェーン(配当利回り〜5.4%)
エネルギーセクター
・エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油精製会社(配当利回り〜10.1%)
・シェブロン(CVX):米国2位石油会社(配当利回り〜7.0%)
一般消費財セクター
・ウェイコ・グループ(WEYS):米国を拠点としたフットウェアの販売(配当利回り〜6.0%)
ヘルスケアセクター
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品/衣料品/消費部門で構成(配当利回り〜3.7%)
・アッヴィ(ABBV):間接リウマチ薬ヒュミラ牽引(配当利回り〜4.3%)
・アボット・ラボラトリーズ(ABT):医療機器/診断機器など販売(配当利回り〜2.7%)
・カーディナルヘルス(CAH):医薬品/医療用品の世界第3位物流業者(配当利回り〜4.5%)
金融セクター
・ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT):預金390億ドル近くある銀行持株会社(配当利回り〜6.9%)
・マーキュリー・ゼネラル(MCY):主に自動車保険を扱う損害保険会社(配当利回り〜8.6%)
・ユナイテッド・バンクシェアーズ(UBSI):中小銀行会社(配当利回り〜7.5%)
・オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI):中小損害保険会社(配当利回り〜8.7%)
・コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI):小型銀行会社(配当利回り〜5.4%)
・サウスサイド・バンクシェアーズ(SBSI):個人型金融サービス会社(配当利回り〜5.0%)
・ファースト・オブ・ロングアイランド(FLIC):小型金融サービス会社(配当利回り〜4.9%)
・フランクリン・リソーシズ(BEN):投資運用サービス会社(配当利回り〜6.3%)
公益セクター
・ナショナル・フューエル・ガス(NFG):天然ガス/石油の探査生産(配当利回り〜5.2%)
・ネクステラ・エナジー(NEE):発電事業および再生可能エネルギー事業(配当利回り〜4.2%)
・ニュージャージー・リソーシズ(NJR):天然ガス供給会社(配当利回り〜4.7%)
・ネクステラ・エナジー(NWN):天然ガス供給会社(配当利回り〜5.3%)
・MDUリソーシズ・グループ(MDU):売上の約8割建設資材サービス(配当利回り〜4.3%)
・ユージーアイ(UGI):天然ガス供給(配当利回り〜6.3%)
・コンソリデーテッド・エジソン(ED):電気および天然ガス供給(配当利回り〜6.6%)
・ブラック・ヒルズ(BKH):天然ガスおよび電気供給(配当利回り〜4.0%)
BDC銘柄
・エイリス・キャピタル(ARCC):BDC時価総額トップ(配当利回り7.6%〜)
・メイン・ストリート・キャピタル(MAIN):連続増配銘柄(高配当利回り5.4%〜)
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