【ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)】高配当利回り〜6.9%/買い時はいつか? 株価/業績/事業内容を徹底分析!

25年以上連続増配が行われており配当利回り6〜7%で推移している高配当銘柄「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」。
過去のリーマンショックやITバブルにおいても減配することなく増配を続けているため、安定的な銘柄であることが最大な魅力です。
株価が大きく下落しており配当利回りも過去最高レベルで推移していますね。
私みそが「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。強みや弱みを含めて投資の参考になればと思います。

みく
「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」の配当利回りは過去を見てもとても高い状態だね!
そうた
売上も利益も過去7年間右肩上がりだから金融セクターでも堅い銘柄だしね。

「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」に投資をする時、配当利回りが良いから、という理由だけでなんとなく投資をしていないでしょうか

もちろん上記のことは事実ではありますが、事業内容や業績もしっかり把握しておかないと、いつの間にか減配危機が訪れていたりするから注意をしましょう

それでは「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」におけるこれまでのデータをみていきますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。

この記事でわかること


「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」の事業内容
株価・配当金・配当利回り推移
売上高・営業利益・純利益推移
キャッシュフロー推移
「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」購入タイミング
みその分析まとめ

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基本情報・事業内容の特徴

そうた
まずは基本情報を確認しようね!

ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャルは、①総資産$390億を有する銀行持株会社である。傘下のピープルズ・ユナイテッド・バンクは、ニューイングランドに本拠を置き①米国の銀行の上位50位に入る。405店舗のうち、40%がコネチカット州に位置し、預金市場のシェアでは第3位に位置する。また、バーモント州、ニューハンプシャー州、メイン州でも上位10位にランクキングされている。ブローカレッジ、金融アドバイザリー、ウェルス・マネジメント、保険サービスも手掛ける。ローン残高の35%は商業用不動産向け、さらに35%は商業・産業・設備投資向けで、残りは住宅ローンと消費者ローンが占める。
参考:マネックス証券(銘柄スカウター)

上記の説明で1箇所追求したいと思います。

米国でも上位50位に入る銀行であるため、大銀行であることは間違いありません。
総資産は単純計算でも4兆を超えますからね。

ただし、正直なところ金融機関が行っていることはどこも似たようなことです。
お金を貸し付けて利息を得る、保険や資産を運用して手数料をもらうサービスが主だからです。
そのためきちんと事業が回っているかどうか、売上高や純利益、キャッシュフローはしっかり見て投資判断をしましょう。

 

配当金推移

そうた
増配25年以上、安定的に配当金は増えているね!

配当利回りはきれいな右肩上がりのグラフですね。
しっかり毎年増配しています。

 

株価と配当利回りの推移

みく
配当利回りも今は特に高い状態だね!

リーマンショック時、大きく株価を落としていましたが、コロナ後の今当時よりもさらに株価は下落しています。
一方、増配は毎年継続しているので、リーマンショック直後よりも配当利回りは圧倒的に高くなっていますね。
ただし株価的にはリーマンショック時よりも悪い状態であるということは認識しておきましょう。

配当金は毎年増加していますが、株価は上下に動いているため、下がったところで買い増しを行いたいですね。
基準は配当利回りが5%超えるタイミングです。
コロナ後の今は過去最大級のボーナスタイムが続いています。

 

売上高・営業利益・純利益・当期利益・キャッシュフロー 推移

みく
売上高も純利益も右肩上がりで上昇しているね!
ただしキャッシュフローがちょっと怖いかな。

企業の成長性に一番危険とされるのが売上高の減少ですが、しっかり売上高を伸ばしています
また純利益に関しても直近5年以上増加傾向にありますので事業としてもひとまずの安心感があります。
※営業利益=本業から得られる利益 純利益=本業以外も含めた利益

また高配当銘柄で注目すべき点がフリーキャッシュフローです。これがマイナスだと利益がない中、無理に配当金を支出していることになります。PBCTの場合、2019年においては大きくフリーCFを落としているので、少し気になります。
コロナによって利益は減っているので、それに伴いフリーCFが悪化しすぎないことが重要ですね。

売上高/営業利益を見る限りでは問題なさそうですが、今後は配当金を出す余力があるのかも含めて、フリーCFにより目を向ける必要があります。

 

【参考】トータルリターン比較(PBCT・VYM・HDV・SPYD・VTI)

そうた
株価が上昇していないからトータルリターンは低めだね。

2015年SPYDが運用されてからの比較をしていますが、トータルリターンではPBCTは良くないですね。
いくら増配が25年以上続いているからと言っても、増配以上に株価が下落していることがわかります。

今後はPBCTの株価が回復してくると、圧倒的な配当利回りとトータルリターンを得ることができますが、
複数銘柄で構成されている他高配当ETFとは異なり、PBCTは個別株リスクは考えておきましょう

 

【PBCT】ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル 購入タイミングの目安

みく
結局どのタイミングで購入するのが良いのかな。

購入タイミング


毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する

一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。

ただし、高配当個別銘柄に関しては株価の変動も大きいため、目標の配当利回りを超えた(株価が下がった)タイミングでまとめて保有した方が良いですね。

過去の平均から見ると配当利回りが最低でも5%超えるタイミングで投資を行いたいです。
今回のコロナショックは絶好の投資タイミングですね。
ただし、しっかり事業内容や業績、フリーCFを確認し、減配可能性に納得した上で投資をしましょう。

 

【PBCT】ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル みその分析まとめ

そうた
みそから見て「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」はどんな評価なの?

「ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT)」 分析まとめ


25年以上増配の配当貴族銘柄
売上は直近5年以上堅調だが、直近のCFの減少が気になる
トータルリターンは高配当ETFやVTIに劣る
成長性という意味では金融セクターは望みが薄い
配当利回り5%以上が投資タイミング

高配当銘柄かつ金融セクターの中では比較的売上高も大きく、直近5年を見ても利益の伸びが大きいです。
配当利回りもコロナ後では6%を超えているので、高配当投資家にとっては大きなチャンスですね。

金融セクターに属している以上、将来的に大きく成長できるというシナリオが描きづらいですが、売上高/純利益が増加し続けている限りは大きな問題にはならないでしょう。

ただし、直近2019年におけるCFの減少、またコロナ影響による純利益の低下は予測されるため、今後増配し続けられる体力を維持できるのかをチェックはしておきましょう。高配当ETFと異なり、個別銘柄であるためリスクリターンは大きめです。

 

また、短期的なインカムを求めるのであれば、非常に優秀な個別銘柄ですが、トータルリターンではVTIや他の高配当ETFと比べると、現状では劣っていることは頭に入れておきましょう

最終的には長期的なリターンを狙うのか、短期的なインカムを狙うのか。
FIRE(早期リタイア)したいのか、老後のための資金作りなのか。
投資目的によって選ぶ銘柄は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。

 

そうた
最後まで読んでくれてありがとう!
あとは口座開設して挑戦するだけだね!

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【参考】米国高配当 金融セクター 8社比較

そうた
同じ金融セクターに属する競合他社と比較してみるよ!

ここでは金融セクター高配当銘柄全体としてまとめます。

単純に金融セクターを集めただけなので、銀行/保険/資産運用 など様々な銘柄を比較しています。
全体的に言えるのは金融セクターはコロナショックで大きな株価下落の中にいるということです。
S&P500を始めとしてコロナ後の株価回復には全くついていけていません。

株価下落した今だからこそ投資を行うのか、避けるべきなのかは各企業の業績が重要になります。
繰り返しますが"高配当"投資であるため、売上高/利益/CFが積み重ねられていなければ、減配可能性は高くなります

私みその考えとしては1銘柄に固執するのではなく、まとめ買いをする、もしくはそもそも投資をしないのが良いのではないかと思います。
それだけ金融セクターにおける個別銘柄の将来は予想しづらいです。
アップルやアマゾンのようにサービスが目に見えづらいですし、業績も分析しづらいですからね。

全体的に株価は下落しているので、個人的にはPBCT,MCY,UBSI,ORIの4銘柄をまとめ買いしたいですね。
もちろんポートフォリオの一部にとどめます。

各企業それぞれ業績分析していますので、参考にしていただければと思います。

 

米国個別に関する記事はこちらから

そうた
米国個別銘柄についてまとめているので、気になった銘柄をクリックしてね!

コミュニケーション・サービスセクター
・AT&T(T):米国第2位の携帯電話会社(配当利回り〜7.3%)
・ベライゾン(VZ):米国最大の無線通信会社(配当利回り〜7.3%)
・テレフォン&データシステムズ(TDS);中小携帯通信会社(配当利回り〜3.9%)
・ジョン・ウィリー&サンズ(JW.A):学術雑誌やオンライン教育提供会社(配当利回り〜4.3%)

情報技術セクター
・アイビーエム(IBM):世界175 ヵ国で事業運営(配当利回り〜5.8%)

生活必需品セクター
・アルトリア(MO):タバコ事業_米国業界首位(配当利回り〜8.7%)
・フィリップモリス(PM):たばこ事業_米国除く海外で販売(配当利回り〜6.7%)
・ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI):タバコ事業_イギリス本社ADR現地課税なし(配当利回り〜7.9%)
・ユニバーサル(UVV):葉タバコのグローバルサプライヤー(配当利回り〜7.2%)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA):米国拠点大手薬局チェーン(配当利回り〜5.4%)

エネルギーセクター
・エクソンモービル(XOM):世界最大級の石油精製会社(配当利回り〜10.1%)
・シェブロン(CVX):米国2位石油会社(配当利回り〜7.0%)

一般消費財セクター
・ウェイコ・グループ(WEYS):米国を拠点としたフットウェアの販売(配当利回り〜6.0%)

ヘルスケアセクター
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品/衣料品/消費部門で構成(配当利回り〜3.7%)
・アッヴィ(ABBV):間接リウマチ薬ヒュミラ牽引(配当利回り〜4.3%)
・アボット・ラボラトリーズ(ABT):医療機器/診断機器など販売(配当利回り〜2.7%)
・カーディナルヘルス(CAH):医薬品/医療用品の世界第3位物流業者(配当利回り〜4.5%)

金融セクター
・ピープルズ・ユナイテッド・ファイナンシャル(PBCT):預金390億ドル近くある銀行持株会社(配当利回り〜6.9%)
・マーキュリー・ゼネラル(MCY):主に自動車保険を扱う損害保険会社(配当利回り〜8.6%)
・ユナイテッド・バンクシェアーズ(UBSI):中小銀行会社(配当利回り〜7.5%)
・オールド・リパブリック・インターナショナル(ORI):中小損害保険会社(配当利回り〜8.7%)
・コミュニティー・トラスト・バンコープ(CTBI):小型銀行会社(配当利回り〜5.4%)
・サウスサイド・バンクシェアーズ(SBSI):個人型金融サービス会社(配当利回り〜5.0%)
・ファースト・オブ・ロングアイランド(FLIC):小型金融サービス会社(配当利回り〜4.9%)
・フランクリン・リソーシズ(BEN):投資運用サービス会社(配当利回り〜6.3%)

公益セクター
・ナショナル・フューエル・ガス(NFG):天然ガス/石油の探査生産(配当利回り〜5.2%)
・ネクステラ・エナジー(NEE):発電事業および再生可能エネルギー事業(配当利回り〜4.2%)
・ニュージャージー・リソーシズ(NJR):天然ガス供給会社(配当利回り〜4.7%)
・ネクステラ・エナジー(NWN):天然ガス供給会社(配当利回り〜5.3%)
・MDUリソーシズ・グループ(MDU):売上の約8割建設資材サービス(配当利回り〜4.3%)
・ユージーアイ(UGI):天然ガス供給(配当利回り〜6.3%)
・コンソリデーテッド・エジソン(ED):電気および天然ガス供給(配当利回り〜6.6%)
・ブラック・ヒルズ(BKH):天然ガスおよび電気供給(配当利回り〜4.0%)

BDC銘柄
・エイリス・キャピタル(ARCC):BDC時価総額トップ(配当利回り7.6%〜)
・メイン・ストリート・キャピタル(MAIN):連続増配銘柄(高配当利回り5.4%〜)

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