米国高配当株ETFの中でもトップレベルの配当利回りを誇るSPYD。コロナショックにより減配が取り上げられておりますが、100万円以上SPYDに投資をしている私みそがSPYDの基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。配当利回りが高いと言われるSPYDですがメリット・デメリットどちらも把握した上で投資をしましょうね。
しっかりと投資方針を決めておかないと考え方がぶれちゃうよ。
SPYDに投資をする時、配当利回りが高いから、SPYDの下落率が大きいから(リバウンド相場が期待できる)と言う表面的な理由でなんとなく投資をしていないでしょうか。
高配当投資をする上では投資をする初めの時点で投資方針をしっかり確立しないと、株価が思いの外上がらない、配当利回りが思ったより低かったという結果を迎えてしまうかもしれません。
周りの人がSPYDを運用しているから、逆に危険だから、と人の言うことをただ聞くのではなく、自分自身でしっかり理解して運用することが大事です。
SPYDにおけるこれまでのデータ、そしてHDVやVYMとも比較していますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。
この記事でわかること
SPYDの構成銘柄・セクター比率
株価・配当金・配当利回り推移(VYM・HDV比較あり)
SPYD購入タイミング
みその分析まとめ
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目次
【SPYD】SPDR ポートフォリオ S&P500高配当株式の特徴
SPYD特徴まとめ
S&P500構成銘柄の内、配当利回り高い80銘柄均等分散で構成
米国ETFの中でも高い配当利回り(VYMやHDVよりも高い)で経費率が低い
構成銘柄の選定基準により株価の上昇率は低め
設定日が浅くデータが少ない(コロナショックが大きな下落初)
他の高配当ETFと比べて不動産・金融セクターが大きい
ここからは詳しく分析していきましょう。
構成銘柄・構成セクター比率
まずは構成銘柄から見てみましょう。
まず構成銘柄を見ても知っている銘柄は少ないと思います。その理由はSPYDそのものが「S&P500構成銘柄の内、配当利回りが高い80銘柄」を企業の大きさや財務健全性無視して選ばれているからです。
そのため減配されることもありますが、配当利回りが低くなると半年に1回行われるリバランスで構成銘柄から外されるので、個別銘柄に投資をすることを考えると安心感はあります。
次はセクター比率を見ていきましょう。
コロナショック前までは不動産が一番大きなセクターでしたが、金融セクターがトップに入れ替わりました。その理由は不動産セクターの株価回復が遅かったことが挙げられます。金融セクターの回復も遅い方なのですが、それ以上遅いのです。
逆に言うとS&P500にある配当利回りが高い銘柄は金融・不動産が多いと言うことがわかります。ディフェンシブ銘柄と言われる「公益・情報技術・コミュニケーション」も3割弱ありますが、どうしても景気には敏感な値動きをしてしまいます。
配当金推移
配当金は少しずつですが上昇傾向にはあります。ただしコロナによって配当金がどれだけ減少するかは今後検証する必要がありますね。
株価と配当利回りの推移
過去の平均から見ると投資タイミングとしては配当利回りが4.5%以上ある時に投資をしたいですね。ただし現在はコロナの影響により見かけの配当利回りが高くなりがちです。
配当利回りの基準となる配当金は直近4回の配当金を合計しています。つまり、2020年6月時点では2019年9月,12月,2020年3月,6月の配当金合計金額を基準としています。そのため、今は6%前後で高く見える配当利回りも、コロナの影響を受けた後の2020年9月,12月の配当金によっては配当利回りも以前と同様落ち着く可能性があるので注意しましょう。
逆に株価が今後上昇した時は安値でSPYDを拾うことができた、と言うことにもなりますので、今回の相場下落は投資をする私たちにとっては追い風ですね。
【参考】配当利回り比較(VYM・HDV・SPYD)
SPYDは2015年から運用が始まったETFであるため、途中からの比較になっています。ただ配当利回りは常にVYMやHDVよりも高い状態で保っています。これ以外にも米国高配当株ETFはありますが、ステートストリート社が運用しているという信頼感を含めるとこれほど高利回りのETFは他にないと思います。
配当利回り比較
VYM :2.4〜3.8%
HDV :1.6〜4.6%
SPYD:3.5〜7.3%
上記の結果だけを考えると配当金投資によるFIRE(早期リタイア)を目指す場合はSPYDに投資をする選択肢を考えるのも良いでしょう。
【参考】トータルリターン比較(VYM・HDV・SPYD)
2015年SPYDが運用されてからの比較では常にSPYDがトータルリターンでもトップでした。しかし、コロナショック以降SPYDの株価は軟調なため、比較的相場の回復が早かったVYMが首位に躍り出ました。
この点は2種類の見方ができますね。SPYDは株価の回復が遅いから今が買い時という考え、SPYDは配当利回りを追求するため株価への上昇意欲は低く、トータルリターンではVYMに劣後し続けるという考え、この2点については今後も検証が必要です。
特に2015年〜は株高トレンドであったため、市場平均に近いVYMが一番有利だったと言う見方もできますからね。
SPYD購入タイミングの目安
購入タイミング
毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する
・毎月決まった金額を機械的に購入する
・安くなった時にまとめて購入する
一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。
特に今回コロナショックを目の当たりした人はわかると思いますが、いつ底なのかがわからないんですよね。二番底が来ると思ったら、この記事執筆時点では大きな二番底はきていません。そのため人の判断が伴わない機械的に投資をするということも評価されています。
一方、安くなった時にまとめて購入するのは王道ですね。もし2020年3月23日の大底で大きく購入することができたら配当利回りだけでなく含み益も多く発生しています。
ただしそんなことは難しいと思うので、基準としては配当利回りが4.5%を超えたタイミングが目安ですね。配当利回りの推移を見ても4.5%は定期的に発生しますので定期積立とはならなくても、細かくまとめ買いができるタイミングとなります。
【SPYD】みその分析まとめ
SPYD分析まとめ
配当金投資によるセミリタイアを狙うのであれば選択肢上位に入る
株価の成長性も欲しいのであればポートフォリオの一部にとどめる
ただしコロナの影響がどのように転ぶかは未確定
SPYDはこれまでの成績から配当利回りは非常に高いことはわかっています。しかし、コロナ後の株価軟調を考えると、トータルリターンは多くは望めないことも予想されるようになりました。
ただしFIRE(早期リタイア)を狙う人にとっては短期的な配当利回りの高さは必要になります。この点ではSPYDは半年に1度銘柄入れ替えもあるので、配当利回りの高さは多少の上下があるにしろ今後もキープし続けるとみそは考えています。
もちろん、コロナの影響はまだ全てはっきりしたわけではないので今後も検証は必要ですが、配当利回りの高さに目が眩んで中途半端な個別株を購入するぐらいであれば、SPYDを選んだ方が無難でしょう。
一方、すでに資産が多くある人はSPYDのように不確定要素が多いETFに投資をするよりかはVYMに投資をした方が良いです。配当利回りは低いですが、リーマンショックを乗り越えていますし、今後も株価成長性は見込むことはできます。最終的にはどのくらい資産を持っていて、どのタイミングで、どのくらいの配当金が欲しいか、によって投資先は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。
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米国ETFに関する記事はこちらから
米国高配当ETF
1.SPYD:S&P500に採用され配当利回りTOP80銘柄で構成(配当利回り3.4〜8.5%)
2.HDV:エネルギー/通信/ヘルスケアセクター(配当利回り1.6〜4.6%)
3.VYM:400以上の銘柄で構成/リーマンショック経験済(配当利回り2.4〜3.8%)
米国指数ETF
4.VT:米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成
5.VTI:米国市場3,500銘柄で構成
6.VOO:S&P500指数の銘柄で構成
7.QQQ:ナスダック100指数の銘柄で構成
REIT/不動産ETF
8.SRET:世界リート配当利回りTOP30で構成(配当利回り7.2〜18.2%)
9.IYR:米国不動産銘柄で構成/ブラックロック (配当利回り〜%)
10.IFGL:米国除く世界不動産銘柄で構成/ブラックロック (配当利回り2.5〜12.3%)
11.RWR:米国不動産銘柄で構成/ステートストリート(配当利回り2.4〜11.0%)
12.RWX:米国除く世界不動産銘柄で構成/ステートストリート(配当利回り2.3〜11.1%)
社債/債権ETF
13.LQD:2,000以上の社債で構成(配当利回り2.9〜5.8%)
14.AGG:主にAAAランク信用格付社債で構成(配当利回り1.9〜4.6%)
15.BND:約6割が国債で構成(配当利回り1.6〜3.9%)
その他ETF
16.VIG:連続増配10年以上の米国銘柄で構成(配当利回り1.7〜2.4%)
17.DVY:100銘柄好配当銘柄で構成(配当利回り2.9〜8.1%)
18.PFF:金融機関構成比率多め/配当利回り安定(配当利回り5.2〜14.5%)
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