【HDV】配当利回り1.6〜4.6% 投資の注意点や特徴とは(米国高配当株ETF)

米国高配当株ETFの中でも特徴的なHDV。経済危機には弱いと言われていましたが、コロナショックの影響も比較的軽微で現在では回復傾向にあります。私みそがHDVの基礎知識や投資タイミングなどをお伝えします。個別銘柄への依存度が高いと言われているHDVですがメリット・デメリットどちらも把握した上で投資をしましょうね。

みく
HDVは個別銘柄への依存度が高いけど、投資をしても大丈夫なのかな。。。
そうた
タイミングによっては1つの銘柄の構成比率が10%近くもあったりするからね。。
何を目的にHDVを運用するか決めておかないと、微妙な投資になっちゃうよ。

HDVに投資をする時、配当利回りが高いから、と言う表面的な理由でなんとなく投資をしていないでしょうか

高配当投資をする上では投資をする初めの時点で投資方針をしっかり確立しないと、株価が思いの外上がらない、配当利回りが思ったより低かったという結果を迎えてしまうかもしれません。

周りの人がHDVが良いと言ってから、逆に危険だから、と人の言うことをただ聞くのではなく、自分自身でしっかり理解して運用することが大事です。

HDVにおけるこれまでのデータ、そしてVYMやSPYDとも比較していますので、ぜひアナタに合う銘柄であるかを確認して運用を決めてくださいね。

この記事でわかること


HDVの構成銘柄・セクター比率
株価・配当金・配当利回り推移(VYM・SPYD比較あり)
HDV購入タイミング
みその分析まとめ

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【HDV】iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF の特徴

そうた
HDVの特徴って簡単にまとめるとどんな感じ?

HDV特徴まとめ


持続的に平均以上の配当金を支払う75銘柄で構成
米国ETFの中でも比較的高い配当利回り(VYMよりも高い)で経費率が低い
設定日が浅くデータが少ない(コロナショックが大きな下落初)
他の高配当ETFと比べてエネルギー・通信セクターが大きい(コロナ後ヘルスケアが相対的に増加)
ただし個別銘柄の比率が大きくTOP10銘柄で全体の約60%を占める

ここからは詳しく分析していきましょう。

構成銘柄・構成セクター比率

みく
とても有名な企業が多いね!でも構成比率高いな。。。

まずは構成銘柄から見てみましょう。

まず構成銘柄を見ると有名な高配当銘柄がずらっと並んでいますね。少し減配リスクのある銘柄も含まれていますが、もちろん減配されて配当利回りが低くなった場合、銘柄リバランスにより構成銘柄から外されるので、個別銘柄に投資をすることを考えると安心感はあります。

次はセクター比率を見ていきましょう。

コロナショック前まではエネルギーセクターが不動産が一番大きなセクターでしたが、エネルギーも通信も構成銘柄は大きく下落したので、相対的にヘルスケアがトップになりました。

ただセクター比率はあまり参考になりません。例えばエネルギーセクターですが、全体18%の中エクソンモービルとシェブロンで15%弱を占めています。この2銘柄は大きく下落したままなので、セクター比率は小さくなって当然なんですよね。そのためセクター比率よりもTOP10の構成銘柄を見る方が正しくHDVを理解できると思います。

配当金推移

そうた
配当金は順調に増えつつあるね。

配当金は少しずつですが上昇傾向にはあります。TOP10の構成銘柄は連続増配銘柄が多いですからね。ただしコロナによって配当金がどれだけ減少するかは今後検証する必要がありますね。

株価と配当利回りの推移

みく
配当利回りは3.5%前後であることが多いね。

過去の平均から見ると投資タイミングとしては配当利回りが3.5%以上ある時に投資をしたいですね。ただし現在はコロナの影響により見かけの配当利回りが高くなりがちです。

配当利回りの基準となる配当金は直近4回の配当金を合計しています。つまり、2020年6月時点では2019年9月,12月,2020年3月,6月の配当金合計金額を基準としています。そのため、今は4%前後で高く見える配当利回りも、コロナの影響を受けた後の2020年9月,12月の配当金によっては配当利回りも以前と同様落ち着く可能性があるので注意しましょう。

何度も記載していますが、HDVは構成銘柄に影響を受けやすい(TOP10で構成比率60%)ので今後も株価として伸び続けるのかは、明確には言えませんね。

 

【参考】配当利回り比較(VYM・HDV・SPYD)

そうた
配当利回りは圧倒的にSPYDが高いね!

HDVは3%台であることが多く、ときに4%台乗り回りに到達しますね。今回のコロナショックの影響は軽微に見えますが、エネルギーセクターの減配可能性など懸念が残るので今後も注視する必要があります。むしろこの危機を乗り越えればエネルギーセクターの復興により株価も配当利回りも大きく化けますね。

配当利回り比較


VYM :2.4〜3.8%
HDV  :1.6〜4.6%
SPYD:3.5〜7.3%

上記の結果だけを考えると配当金投資によるFIRE(早期リタイア)を目指す場合はHDVも選択肢に入りますが、少し構成比率に不安が残るので組み合わせが重要になりますね。

 

【参考】トータルリターン比較(VYM・HDV・SPYD)

そうた
トータルリターンではHDV結構低いね。。。

残念ながらHDVのトータルリターンは米国高配当株ETFの中では一番低い状態が続いています。個別銘柄が振るわないですからね。株価を押し上げる小型株より大型株の割合が多いこともあります。この結果からみるとHDVを単独で運用したいとは思えないかもしれませんが、エネルギー・通信・ヘルスケアに比重が大きいことは他の高配当株ETFにはないポイントになりますね。

 

HDV購入タイミングの目安

みく
結局どのタイミングで購入するのが良いのかな。

購入タイミング


毎月決まった金額を機械的に購入する
安くなった時にまとめて購入する

一番簡単なのが定期積立ですね。例えば毎月25日(給料が入った直後)3万円分購入する。このようにすれば相場の上下に影響されることなく、投資をすることができます。

特に今回コロナショックを目の当たりした人はわかると思いますが、いつ底なのかがわからないんですよね。二番底が来ると思ったら、この記事執筆時点では大きな二番底はきていません。そのため人の判断が伴わない機械的に投資をするということも評価されています。

一方、安くなった時にまとめて購入するのは王道ですね。もし2020年3月23日の大底で大きく購入することができたら配当利回りだけでなく含み益も多く発生しています。

ただしそんなことは難しいと思うので、基準としては配当利回りが4.5%を超えたタイミングが目安ですね。配当利回りの推移を見ても4.5%は定期的に発生しますので定期積立とはならなくても、細かくまとめ買いができるタイミングとなります。

 

【HDV】みその分析まとめ

そうた
みそから見てHDVはどんな評価なの?

HDV分析まとめ


配当金投資によるセミリタイアを狙うのであれば選択肢には入る
ただしHDV単独ではなくセクターを補完し合うSPYDも欲しい
コロナの影響がどのくらいの影響を与えるのかは未確定

HDVは配当利回りは高いのですが、減配リスクのあるエネルギーセクター、配当利回りが比較的低い(ただし増配には利がある)ヘルスケアセクターを抱えているため、今後急激に株価も配当利回りも高くなる予想はしづらいです。

ただし、SPYD(金融・不動産中心)とHDV(エネルギー・通信・ヘルスケア)を組み合わせると、セクター分散をより行うことができるので、すでにSPYDへ投資している人に好まれます。ESGの流れや株価下落が止まらないエネルギーセクターの減配懸念がある以上、評価は高くならないのは仕方がないのかもしれません。コロナ後の株価軟調を考えると、さらにトータルリターンは望めないですからね。

ただしFIRE(早期リタイア)を狙う人にとっては短期的な配当利回りの高さは必要になります。この点ではHDVは銘柄入れ替えもあるので、万が一減配が行われてもETFの強みは残ります。

もちろん、コロナの影響はまだ全てはっきりしたわけではないので今後も検証は必要ですが、配当利回りの高さに目が眩んで中途半端にエネルギー個別株を購入するぐらいであれば、HDVを選んだ方が無難でしょう。

 

一方、すでに資産が多くある人はHDVのように不確定要素が多いETFに投資をするよりかはVYMに投資をした方が良いです。配当利回りは低いですが、リーマンショックを乗り越えていますし、今後も株価成長性は見込むことはできます。最終的にはどのくらい資産を持っていて、どのタイミングで、どのくらいの配当金が欲しいか、によって投資先は変わりますので、一つの参考として捉えていただけると嬉しいです。

 

そうた
最後まで読んでくれてありがとう!
あとは口座開設して挑戦するだけだね!

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米国ETFに関する記事はこちらから

そうた
米国ETFについてまとめているので、気になったETFをクリックしてね!

米国高配当ETF
1.SPYD:S&P500に採用され配当利回りTOP80銘柄で構成(配当利回り3.4〜8.5%)
2.HDV:エネルギー/通信/ヘルスケアセクター(配当利回り1.6〜4.6%)
3.VYM:400以上の銘柄で構成/リーマンショック経験済(配当利回り2.4〜3.8%)

米国指数ETF
4.VT:米国を含む先進国および新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄で構成
5.VTI:米国市場3,500銘柄で構成
6.VOO:S&P500指数の銘柄で構成
7.QQQ:ナスダック100指数の銘柄で構成

REIT/不動産ETF
8.SRET:世界リート配当利回りTOP30で構成(配当利回り7.2〜18.2%)
9.IYR:米国不動産銘柄で構成/ブラックロック (配当利回り〜%)
10.IFGL:米国除く世界不動産銘柄で構成/ブラックロック (配当利回り2.5〜12.3%)
11.RWR:米国不動産銘柄で構成/ステートストリート(配当利回り2.4〜11.0%)
12.RWX:米国除く世界不動産銘柄で構成/ステートストリート(配当利回り2.3〜11.1%)

社債/債権ETF
13.LQD:2,000以上の社債で構成(配当利回り2.9〜5.8%)
14.AGG:主にAAAランク信用格付社債で構成(配当利回り1.9〜4.6%)
15.BND:約6割が国債で構成(配当利回り1.6〜3.9%)

その他ETF
16.VIG:連続増配10年以上の米国銘柄で構成(配当利回り1.7〜2.4%)
17.DVY:100銘柄好配当銘柄で構成(配当利回り2.9〜8.1%)
18.PFF:金融機関構成比率多め/配当利回り安定(配当利回り5.2〜14.5%)

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