自動売買FXを始めるにあたり、使用するのは大事なお金。運用する前にどの自動売買FXの実績が良いのかが、わかった方が良いですよね。
運用した設定は豪ドル円40銭幅(買い)。「ループイフダン・トラリピ・トライオートFX・トラッキングトレード・サイクル2」5つの自動売買FXを実際に運用して比較しました。
そして実際に運用したからこそ言えるメリットやデメリットもお伝えしますね。
結論を先に言うと、気になる程どれも変わらない(トラリピ:決済トレールを除く)ので、使いやすい・好きなリピート系自動売買FXを使えば良い、です。自動売買FXそのものの比較をしたい方は以下の記事を先に読んでくださいね。
目次
【簡易表】自動売買FXの特徴まとめ
↓横にスライドして見てね。見づらければ少し下に写真バージョンがあるよ↓
特徴 | メリット | デメリット | |
ループイフダン |
・初心者向け |
・簡単選ぶだけで設定 |
・細かい設定できない |
トラリピ |
・初心者向け |
・レンジや値幅を自由に設定できる |
・スワップポイントが低い |
トライオートFX |
・上級者向け |
・何でもできる |
・ただただ設定が難しい |
トラッキングトレード |
・中級者向け |
・スプレッドが狭い |
・損切り設定有無が選べない |
iサイクル2/サイクル2 |
・中級者向け |
・ワイド方式(ハーフハーフ)が便利(サイクル2のみ) |
・特になし |
↓内容は上と同じだよ。写真を拡大して見てね↓
みそが運用した実績と相場
【前提】各自動売買FXの設定上の違い
それぞれの自動売買FXを運用するにおいて豪ドル円、そして40銭幅で注文決済する仕組みは作ることができます。
しかし、自分で決めた指定の注文レートから始めることができない自動売買FXがあるのです。指値注文ではなく成行注文から始まってしまうので、自動売買FXのシステムを稼働した瞬間1つ目が稼働してしまうものですね。
ループイフダン・トラッキングトレードは指定の値から注文できないので、スタートは若干ずれました。こればかりは仕方がないので、設定方法全てを含めた比較として受け止めています。
あとはトラリピに関しては「決済トレール」という仕組みを利用しています。
詳しいことはこの記事後半で説明する「各自動売買のメリット・デメリット」でも説明していますよ。
比較用の設定・実績(豪ドル円:40銭幅)
設定・実績順位
通貨ペア:豪ドル円
注文幅・利益幅:40銭
想定レンジ:73円〜83円
1位:
2位:
3位:
4位:
5位:
下図のグラフは2019年3月から6月にかけて得られた利益になります。
もちろん、これは運用していた2019年3月〜2019年6月に限ってであり、かつ下落トレンドだったと言う理由もあります。
そのときの相場をもう少し詳しく見てみましょう。
運用時の相場特徴:下落トレンド(80円から74円へ)
通常自動売買FXがレンジ相場で力を発揮する仕組みです。以下の画像がわかりやすいですね。(ループイフダンから画像をお借りしています)
しかし、今回運用した時期は完全な下落トレンド。自動売買FXにとっては利益が出にくい相場でした。
ただ下落トレンドだからこそ今回大きなメリットデメリットを見つけることができました。
この相場での特徴は基本的に下落トレンド、反発上昇した時60銭以上動いたのはわずかだったということです。
この結果は後ほど説明するトラリピの決済トレールのにのみ大きな影響を与えましたね。
下落トレンドで気づいた各自動売買FXのメリット・デメリット・評価
ループイフダンの場合
結論として、下落トレンド中のループイフダンは特段と不便はありませんでした。
1つ気になるところは注文決済レート(レンジ幅)を指定できないところでしょう。
ループイフダンはシステムを稼働させた瞬間に1つ目の注文が約定するので、例えばドル円100円の時に始めようと指値(予約)注文することはできません。
例えば現在80円で75円まで5円分の下落まで注文されるように設定したとします。もし相場が81円になれば5円の下落分しか注文されないので、76円までしか注文されなくなります。この点は考え方によっては利点になりますが、基本的には使いづらいですね。
またロスカットレートに関しても同じような注意が必要です。相場が上昇するにつれてターゲットレートも上昇→ロスカットレートも上昇していきます。
ただし今回は一方的な下落であったため、上記のような欠点が現れることはありませんでした。ループイフダンの弱点は下落相場では見られない結果になりましたね。
ループイフダンの実績や設定・考え方の詳細は以下の記事で記載していますので、参考にしてくださいね。
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ループイフダンおすすめ設定の考え方を徹底解説!豪ドル円・カナダドル円含む8通貨ペアで運用中!【初心者向け】
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トラリピの場合
完全にトラリピ特有の決済トレールが邪魔をしてしまいました。
決済トレールとは「トレール判定価格」の基準を超えるごとに、決済価格が利益になるように自動で伸びていく仕組みです。
「トレール判定価格」とは決済価格が移動するきっかけとなる価格のことであり、下の図を見ていただければわかりやすいと思います。
ただ、この仕組み上、40銭幅(今回のトラップ幅)+20銭(決済トレール分)=60銭幅以上動かないと決済がされません。
今回の下落相場では60銭以上、反発上昇することがほとんどなかったんですよね。だからこそ、他の自動売買FXと比べて圧倒的な利益の少なさが目立ちました。
もし60銭以上80銭未満で反発上昇していた場合は、トラリピが頭一つ抜けて収益力はあったと考えられますが、こればかりは相場ありきですので仕方がありません。決済トレールは相場によって収益力が大きく変わることもわかりましたので、利用するかどうかは相場によって判断した方が良いです。
相場は判断できないという考えを持っているのであれば初めから使用しないという判断でも良いですね。
トラリピの実績や設定・考え方、決済トレールとは何かという詳細は以下の記事で記載していますので、参考にしてくださいね。
トライオートFXの場合
できない設定はないと言われているトライオートFX。
順位としては中途半端になりましたが、その理由は注文決済手数料がかかることが挙げられます。
業界の中ではスワップポイントも高く、スプレッドも狭めです。ただし、決済手数料がかかります。今回は1,000通貨単位で運用したため、片道20円往復40円の手数料が毎回の注文でかかりました。
この決済手数料さえなければ、最強の自動売買FXになるのですが、自由に設定できる代償と考えた方がしっくりくるのかもしれませんね。
今回は単純な40銭幅の設定でしたので、存分に力を発揮させることはできませんでしたが、いろんなアレンジをすることができます。
カスタム設定で追尾をすることも今回のようにレンジで注文することもできますし、レートによって通貨の数量や値幅なども変えることができ、どんな設定でも作ることができます。
その分実際に設定を作るときは少し複雑になりますので、まずはしっかりとトライオートFXの把握をすることが必要になりますね。
トライオートFXの実績や設定・考え方の詳細は以下の記事で記載していますので、参考にしてくださいね。
トラッキングトレードの場合
トラッキングトレードが1番の利益を上げてくれました。
その理由としては、スプレッドの狭さ、そしてスワップポイントが低くない、口座開設から90日間は注文決済手数料が無料、とコスト面で大きな差が開きました。
今回の運用は口座開設から90日以内に当てはまっていたので、条件としては最高の組み合わせだったことが利益率1位の実情です。
今後は注文決済手数料無料がなくなるので、利益率は下がってしまうでしょう。ただし、細かい値幅で1日に何度も相場が往復して動く場合は利益率は高いままと考えられます。
それだけ他の自動売買FXと比べるとスプレッドが狭いのですが、相場によりけりとなるので少し使いづらいでしょう。
一方で損切り設定なしを選べないという懸念もありました。
損切りタイミングは新規の注文が終わったすぐ下のレートです。下の画像で言えば、81.095で決済を行う分が68.295で損切りを行います。
今回自動売買FX比較を行う上でターゲットレートを73円〜83円にしていますが、ちょうどで設定すると72.6円で損切りが入ってしまいます。
そのため、わざとポジションを多めに取って運用することで損切りレートを68.0円台まで下げているのですが、もし実際に運用している中で値幅を広げたくなっても運用中のトラッキングトレードは変更することができません。
特に相場が下落する中で損切りされるレートがやはり気になってしまいます。常に損切りレートを頭に入れて、タイミングを見て停止させないといけないのが、とても面倒だなと感じました。損切りレートは68円なのでぼんやりと70円下回れば危険と考えておけば良いのですが、気にしすぎるかどうかは性格に左右されてしまうのかもしれません。
トラッキングトレードの実績や設定・考え方の詳細は以下の記事で記載していますので、参考にしてくださいね。
サイクル2の場合
今回の比較運用においてはレンジ指定ができるサイクル2を利用しました(iサイクル2はループイフダンと同様追尾型)
また設定においても、ワイド方式の注文の売り部分は使用しない運用方針ですが、ハーフハーフ方式で運用する場合はとても重宝する仕組みです。
(※ハーフハーフとはドル円80円〜110円では買い、100円〜120円では売りというように、100円を中心レートとして買いと売りを半分ずつ注文すること)
追尾を運用したい場合でもiサイクル2を利用できるので、基本的な設定において不便はありません。
iサイクル2/サイクル2の1番の利点は資金と変動幅を設定するだけで稼働できる手軽さです。
利用していて結構万能だと感じました。正直ちょっとログイン画面が利用しづらいですが、許容範囲と考えています。
iサイクル2/サイクル2の実績や設定・考え方の詳細は以下の記事で記載していますので、参考にしてくださいね。
運用結果まとめ
実績として約1,000円ほどの差が出ましたが、基本的には誤差の範囲だと考えています。
主な理由としては、スプレッド・スワップポイント・手数料の差ですが、今回上位であったトラッキングトレードやサイクル2は口座開設から90日間は注文決済手数料が無料ということで多少有利でした。
また、注文レートを指定できるかも1〜2回分の決済を取りこぼしています。これは始めたタイミングによってはプラスにもマイナスにも左右されるので、仕方がないですね。
改めて考えても、自動売買FXそのものは正直に言うと仕組みは変わりません。指定のレートに到達したら注文と決済を繰り返すだけですからね。
ただし、トラリピの決済トレールだけは全く別物になるので、設定する際は注意をしましょう。工夫をすれば爆益を望めますが、運用には工夫が必要ですね。
【疑問点】もし下落相場ではなく、上昇相場であれば結果はどう変わっていたか
あくまで想定であり、相場の動き方によって結果は大きく変わってくるので、その点はご了承ください。
もし上昇相場であれば、断トツでトラリピの利益が多いでしょう。
ただし、今回のように40銭幅プラス20銭(決済トレール分)と設定した場合、40銭〜60銭ごとに反発下落して小刻みに上昇する場合は決済トレールがうまく発動しません。もし決済トレールがほとんど機能しなければ、断トツ最下位になります。笑(スプレッドも狭くはなく、スワップポイントも高くはないため)
ただ自動売買FXは基本的にレンジ相場で力を発揮するもの。通貨ペアを選ぶときも長期的にレンジ相場であるものを選びますからね。上昇相場であれば自動売買でなくても利益を出しやすいですし、そもそも成行注文の方が良いですからね。
次は単純にスプレッド・スワップポイント・手数料の差が出てきます。頻繁に注文決済するのであればスプレッド、緩やかな上昇であればスワップポイントにも差が出てきます。
スプレッドが狭いのはトラッキングトレード。スワップポイントと手数料が高いのがループイフダン。
上昇の仕方によっては利益は変わりますが、この2つが利益率では高いのではないかと思います。
あとは実際に上昇相場で試すことができれば良いですね。こればかりは相場頼みなので、今後検証できれば行ってみたいと思います。
リピート系自動売買FXを運用してみた結果:みその感想まとめ
利益率トップはトラッキングトレード
トラッキングトレードが1番の利益を出しているという、個人的には予想外の結果でした。
ただしっかり考えると、スプレッドも狭く、スワップポイントもそこそこつくことを考えると妥当ですね。
手数用に関しても、今回は口座開設から90日間は手数用無料というキャンペーンも重なったこともありますが、手数料が結果に影響してくる大きさがわかりました。
先入観で利用するのを避けていましたが、運用してみて良かったと考えています。
アプリやバソコンブラウザの使いやすさはトラリピ・ループイフダン
一方結果とは関係なく運用して感じたことは、「使いやすさ」は各自動売買FXでかなり異なりました。
設定のしやすさ、アプリやパソコンブラウザの使いやすさ、
この点ではトラリピが一番使いやすくわかりやすかったですね。2019年5月下旬に管理画面がフルリニューアルしたのもあり、ユーザーにとってかなり利用しやすくなりました。
次にループイフダンですが、これは私が長く運用している(2017年6月から)という私個人の理由もあるので、もしかしたら全員がそうではないかもしれません。
どの自動売買FXが良いかは人それぞれ。みそは使いやすさを選ぶ。
自動売買FXをする上では、もちろん人によって価値観や基準が変わります。
良く言われることは、スワップポイントも低くてスプレッドも狭くはないのに、なぜトラリピが人気なのかということです。
答えはトラリピはリピート系自動売買FXの元祖であり、アプリなどが使いやすくわかりやすいということです。
自動売買FXを運用する理由の1つとして時間がないことが挙げられます。
それなのに、設定に悩んだり、使いにくく時間が取られるのは本末転倒です。そのためお手軽なトラリピから入って、慣れてから他の自動売買FXに移るとが多いですね。
ループイフダンは手数料が安く、スワップポイントも高いためその受け皿になっており、今人気急上昇中です。
どの点を判断基準にするかは人それぞれですが、みそは使い慣れているループイフダンを中心に今後も運用する予定です。
結局は相場に左右される
ただこれを言ってしまうのも検証としては良くないのかもしれませんが、全ては相場によります。
トラリピの決済トレールは極端に現れていますよね。そもそも相場が動かなければ注文も決済もされません。
今回のような下落相場であっても小刻みに上昇反発しながら下落していくので決済ポイントは多くありました。
細かい値動きを成行注文で取りにいくのはかなり難しいので、この点が自動売買FXの良いところですね。
今回自動売買FXを比較して得られたこと
ポイント
結果は思っていたよりも変わる
ただ自分が使いやすいのを利用する方がストレスが少ない
何よりも相場が重要
どの自動売買FXが良いのかを真剣に考えるとかなり難しいです。
ただ悩んだ時は、トラリピかループイフダンを選んでおけば間違いはないでしょう。
それだけこの2つは使いやすいため、みそからしてもおすすめです。
口座開設がまだの人は、先に口座開設だけでもしてしまいましょう。口座開設には数日以上はかかるので、やりたいと思った時に始められないですよ。
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