米国VI「ベア・ブル」とは?ハイレバETF「減価」の仕組みを徹底解説!

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1,000万円以上資産運用している先生が米国VIベアの運用始めた時に疑問になったことです。「ベア」や「ブル」の違いって何? 「減価」って何? そんな疑問に対する回答をまとめました。いわゆる「ハイレバETF」の運用においては必須の知識なので、ぜひ参考にしてください。

みく
ベアやブルって何だろう? 減価ってなんで起きるのかな?
そうた
米国VIベアやブルが有名だけど、どのハイレバETFにも説明できることだから、しっかり理解しておこうね。きちんと説明するよ!

ハイレバレッジETFを運用する時、「ベア」や「ブル」の違い、その説明に必ず出てくる「減価」の仕組みを理解しているでしょうか?

「ベア」や「ブル」の仕組み、「減価(価値が下落していくこと)」がなぜ起きるのかをわかりやすく説明しています。

動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事でわかること


「ベア」と「ブル」の違い
「減価」の仕組み
「ベア」「ブル」がある金融商品や向き合い方
実際にチャートを見ながら「ブルベア」の違いを理解する
「減価の仕組み」と「ブルベアの違い」を動画で解説

 

(基礎知識)ハイレバETFの仕組み

みく
「ハイレバETF」ってそもそも何?

「ハイレバレッジ」で運用できる「ETF」のことです。そのままですね。笑

レバレッジ型のETFであり、VIX指数に馴染みのある人は「米国VIベア・ブル」米国株に馴染みのある人は「SPXL(S&P500のハイレバ)」が想像できるでしょう。

もし、初めてという方であれば、元の金融商品の2〜3倍の値動きをする別の金融商品、という理解で良いでしょう。

例えば「原油」という商品がるとすれば、「原油ブル2倍ETF」は「原油」の2倍の値動きをする金融商品です。

 

「原油ブル2倍ETF」は元の「原油」商品よりも大きく値動きをするため、少しのトレードで大きな利益を狙うことができるのです。

ただし、逆もあります。大きな損失を被ることがあるので、これから説明する「レバレッジ型ETF」や「減価」の仕組みを理解した上でトレードに臨みましょう。

 

「ベア」「ブル」の違いとは

みく
「ベア」や「ブル」って違いがなんかあるの?

ブルは強気相場のことで、雄牛(bull)が下から上にツノを振り上げる仕草から相場が上昇していることを表しています。闘牛を思い出していただけたらわかりやすいですね。

ベアは弱気相場のことで、熊(bear)が上から下に前足を振り下ろす仕草から相場が下落していることを表しています。熊が引っ掻くときの動作を思い出していただければわかりやすいですね。

つまり、ブル型は相場が上昇しているとき、ベア型は相場が下落しているときに利益が出るように作られた金融商品なのです。

(参考:楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/bull_bear/)

 

実際に原油のチャートを見てみましょう。

原油は「下・上・下・上」、同じ動きをする原油ブルも「下・上・下・上」、逆の動きをする原油ベアは「上・下・上・下」と動いています。

またそれぞれ写真の横の価格帯を見ていると、「原油」が62から51(-18%)に下落している時には、「原油ブル」は22から14(−37%)、「原油ベア」は12から18(+50%)上昇しており、レバレッジ型ETFの値動きの大きさは理解しやすいと思います。

 

みく
んー、なんか相場の動き方変じゃない?
「原油」の動き方に対して、「原油ブル」と「原油ベア」は価格が下落しているようにも見えるな。。。

「原油ブル」や「原油ベア」はただ「原油」の相場を2倍の動きにしただけではありません。

それはこれから説明する「減価」の問題が出てきます。レバレッジ型ETF特有の現象であるため、しっかり理解しておきましょう。

 

「減価」の仕組みとは

みく
「減価」って価格が減少していくっていうことであってるよね? なんで下落するのかな?

まずは例を見ていただいた方がわかりやすいでしょう。

(例)天然ガス
1日目:-2.94%下落すると97.06万円
2日目:+3.03%上昇すると100万円に戻る

天然ガスの相場が上記の通りだとすると、天然ガスブル3倍はその3倍の値動きがありますが、同じ値動きなのに相場が戻っておりません。

(例)天然ガスブル3倍
1日目:-8.82%下落すると91.18万円
2日目:+9.09%上昇すると99.47万円に戻る

何故なのでしょうか?

実は天然ガスが97.06万円→100万円(+3.03%)と天然ガスブル3倍が91.18万円→100万円(+9.67%)が必要な上昇率が違うのです。

つまり、天然ガスが元の相場に戻るだけではレバレッジ型である天然ガスブル3倍の価格は下落していくのです。

 

相場は基本的に上下を繰り返すもので、一方的に上がり続ける商品はほとんどないです。

(参考:SBI証券:投資信託 > 特集 > 相場の上昇/下落・調整局面で大きなリターンを狙うブル・ベアファンド)

 

みく
減価していくんだったら、売っていれば利益になるんじゃないの?

もちろん、仕組みだけを考えれば、売っていればいつかは利益になる可能性が高いです。

ただし、いくら減価するとはいえ、上昇するときは上昇します。そんなに簡単なものではないです。

ここからは実際にチャートを見ながら説明していきたいと思います。

 

実際にチャートを見ながら考えてみよう

そうた
ここからは実際にチャートを見ながらトレードを考えていくよ!
ちなみに全て「GMOクリック証券」で扱っている商品になります

(初級編)原油ベア2倍を原油のチャートを見ながら考える

そうた
まずは原油ベア2倍と原油を見比べてみよう!

まず「原油ベア」は「原油」価格が下落すると上昇する金融商品ですね。覚えていますか?

ちなみに「原油ブル」が「原油」価格が上昇すると上昇する金融商品ですよ。

さてチャートを見てみましょう。ここからの説明はわかりやすくファンダメンタルズを完全に度外視しています。

原油ベアは現在13.78。原油は58.29です。原油ベアは原油が下落すると上昇することを考えると、原油は直近では高値にあるので、どちらかといえば下落する可能性が高いですね。

一方原油ベアも減価していく中でも、底値に近い相場で動いています。

この時に原油を売るのも良いですが、原油だと極端に言えばどこまで上昇するかわからないですよね。

でも原油ベアであれば原油が高騰したとしても、原油ブルそのものの下落は14ドルも下落することはできません。つまり底値を意識したトレードをすることができます。

 

この場合だと考えられる負けケースは、原油の相場がヨコヨコ展開することで原油ベアの減価の力が大きく発揮してしまう場合、もしくは原油が大きく上昇することで原油ベアが大きく下落する場合です。

原油のファンダメンタルズを考えなければ、確率論的には勝率は上がりそうですね。

 

(中級編)天然ガスブル3倍を天然ガスのチャートを見ながら考える

そうた
次は天然ガスブル3倍と天然ガスを見比べてみよう!

まず「天然ガスブル」は「天然ガス」価格が上昇すると上昇する金融商品ですね。覚えていますか?

ちなみに「天然ガス」が「天然ガス」価格が下落すると上昇する金融商品ですよ。

さてチャートを見てみましょう。ここからの説明はわかりやすくファンダメンタルズを完全に度外視しています。

天然ガスブルは現在11.65。天然ガスは2.512です。

天然ガスブルは直近の相場で見ると過去最安値を更新するほど下落している時なので、「買い」で入る絶好のチャンスと捉えられると思うかもしれません。

しかし、気をつけていただきたいのは、天然ガスブルはあくまでも天然ガス相場を反映しているということです。

 

天然ガスの相場を見てみると、直近では特に高値でもなく底値でもありません。

そのため天然ガス単体で見れば、まだ下落する可能性がありますよね。もし天然ガスが下落すれば、天然ガスブルももちろん大きく下落します

つまり、天然ガスブルは決して目が飛び出るほどの買い時ではないのです。もちろん天然ガスの現在の値2.512というのは、抵抗線に当たるので上昇へと反発する可能性もありますが、天然ガスのファンダメンタルズを考えなければ確率論にしか過ぎません。

 

先ほど見た(初級編:原油ベアと原油)と比べると少し判断に迷う相場になります。

ちょっとファンダメンタルズを入れれば、これから冬に入る(執筆時は2019年11月27日)ため暖房需要があり天然ガスの価格が上がりやすいため、天然ガスは下落余地が大きいので天然ガスブルを仕込んでおく、という考え方もできます

ここまで考えることができれば、もう上級者ですね。笑

 

(上級編)米国VIベアETFのチャートを見ながら考える

そうた
最後に米国VIベアETFと米国VIを見比べてみよう!

まず「米国VIベア」は「米国VI」価格が下落すると上昇する金融商品ですね。覚えていますか?

ちなみに「米国VIブル」が「米国VI」価格が上昇すると上昇する金融商品ですよ。

さてチャートを見てみましょう。ここからの説明はわかりやすくファンダメンタルズを完全に度外視しています。

米国VIベアは現在63.36。米国VIは14.02です。

米国VIベアは直近の相場で見ると過去最高値を更新し続けていますし、米国VIも安値付近にあるので、ファンダメンタルズを無視すればどちらもトレードをしたくないですね。

ただなぜ上級編に米国VIベアを選んだのかというと、米国VIベアはレバレッジ型ETFにもかかわらず上昇し続けているからです。

先に考え方だけいうと、米国VIベアは上がるもの、米国VIブルは下がるもの、と割り切って覚えた方が楽です。笑

 

米国VIと言うのは、VIX指数(恐怖指数)と言われる指数を利用した金融商品であり、市場が混乱(恐怖)に陥った時に上昇する指数です。

つまり、リーマンショックのような世界的な恐慌が発生した時に、大きく上昇するのです。他の金融商品とは異なり逆の値動きがします。

現在のようなアメリカの株高が続いている状態では、恐怖指数は下落するため、米国VIも下落しています。特に平常時は15〜20ぐらいになると言われています。(リーマンショック時は70超えるぐらい)

 

米国VI「ベア」は米国VIが下落するときに上昇する金融商品です。

一方、米国VIベアはハイレバETFの1つであり「減価」の仕組みがあるので、いくら米国VIが下落したとしても米国VIベアの「減価」により米国VIベアは下落していきそうに考えてしまいますよね。

しかし現状としては上昇し続けていますし、先ほども伝えましたが割り切って米国VIベアは上がるもの、米国VIブルは下がるものと覚えてしまいましょう。

また機会があれば米国VIに絞って説明できたらと思います。

 

「減価」「ブル・ベア」のまとめ

みく
簡単に「減価」と「ブル・ベア」についてまとめるね!

ブルは強気相場で、相場が上昇していることを表します。

ベアは弱気相場で、相場が下落していることを表します。

つまり、ブル型は相場が上昇しているとき、ベア型は相場が下落しているときに利益が出るように作られた金融商品です。

またベアやブルのようなレバレッジ型ETFは「減価(≒価値が下がっていく)」性質を持つので、基本的には相場は下落します。米国VIブルベアだけは例外と考えておきましょう。

 

基本的なことではありますが、上記のことだけでも知っておくだけでトレードはしやすくなります。

減価の仕組みを有効活用して一緒に爆益を目指しましょう(^ ^)

 

YouTube動画で説明を聞く

みく
動画でも説明しているから、良かったら参考にしてね!

(動画1)減価の仕組みとは?ハイレバETFのベアやブルの違いを攻略する!

(動画2)天然ガスブルを実際にトレード!ハイレバETFのトレードで注意すべき点は何があるか?

-トレード必須知識まとめ

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